梅雨から夏にかけての暑さと湿気……。これにより、頭皮のニオイはいつも以上に気になるものです。ふとした瞬間、なんとなくモワッと臭ったら要注意! シャンプー法を見直し、さわやかな頭皮にシフトする方法をシャンプーソムリエに伺いました。

 


シャンプーのこともお任せください!

MAGNOLiA代表・MARBOHさん
ヘアスタイリストとして活躍する傍ら、エイジング毛を根本から立て直すべくシャンプーソムリエを習得。また、高級ヘアブランド『イーラル』が開発・指導に当たるキュアリストのひとり。修練を積んだ確実なヘッドキュア技術と、頭皮や髪の専門知識を持つスペシャリストとして全国の大人女子の悩みを解決。


「え、ついに私も加齢臭!?」
そのニオイは一体どこからやってくる?


加齢臭ってなんとなく男性のニオイというイメージですが、年齢を重ねると女性でも多くの人が感じています。中でも気になるのが頭皮から漂うモワッとしたニオイ。特に夏場は汗や皮脂も過剰に排出されるため、頭部にこもった酸化臭などがふとした瞬間に気になることも。

「現代人は頭皮のニオイ問題を抱えやすいです」と話すのは、シャンプーソムリエのMARBOHさん。
「昔のヘアケアはもっとシンプルで、シャンプーとコンディショナーだけで済ませるのが普通でしたよね。でも、最近はヘアオイルなどのスタイリング剤、アウトバス、頭皮用デオドラントやUVヘアスプレーなど、頭皮や髪に重ねつけするものが増えています。適量を正しく使えばとても有効なものですが、1日1回きっちり洗い流さないと、これらが酸化してニオイの原因になります

また、加齢により女性ホルモンの分泌が減ると、男性ホルモンが優位となるため、ノネナールという体臭成分が増加しやすくなります。
特に耳後ろは加齢臭が発生しやすいパーツですが、同時に洗い残し、すすぎ残しもとても多いゾーン。正しいインバスケアをしないと、ニオイが発生してしまうので注意しましょう
(MARBOHさん)
 

上からすすぐだけでは
「こもり臭」が起こりやすい!?


MARBOHさんによると、ニオイの元をきっちり落とすためにはすすぎがポイントだそう。
「予洗いで汚れの6割以上が落ちると言われますが、これはシャンプーの泡立ちにも大きく影響しています。また仕上げのすすぎが甘いと、翌日のニオイが気になるだけでなく、かゆみなどの原因にも。女性に多いのですが、シャンプー剤などが顔にかかるのを嫌がって上からしか洗い流さない人は、どうしても襟足付近にすすぎ残しが溜まります。これにより、ニオイが発生しやすい。反対に、顎を下げた状態ですすぐだけの人は、シャンプー剤やトリートメントが頭頂部の内側に溜まりやすいんです。すると、かゆみの原因になるケースも。すすぎは、上向き・下向きの両方から行うのが鉄則です


ニオイを寄せ付けないすすぎのルール

① 予洗いはらせんマッサージを15往復!

 

予洗いは、指の腹でらせんを描くように下から上へ、上から下へと地肌を優しくマッサージしながら行いましょう。最低でも10往復、できれば15往復すると地肌の汚れが浮き、また、その後のシャンプーの泡立ちが倍増します。
 

② 仕上げのすすぎは2方向から行う

 

あごを下げた状態で髪を手前にめくり、内側中心にすすぐ。ニオイの出やすい耳後ろはこの段階でしっかり洗い流す。

 

次に真っすぐ立ったまま頭頂部からシャワーを当てる。2段階に分けてすすぐことで、すすぎ残しを回避!

 
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