義母の強烈な嫌味に、湧いてきた感情とは？
状況を整理すると、息子の浮気を知っていた母は「妻であるあなたのせいよ」と言いたいがために、嫁の親友に偶然を装って会い、批判をしたということのようです。
このように、夫婦間で問題が起きた場合、どちらに非があるにせよ最終的に、親は実子の味方をする例がほとんどです。日頃いかに関係が良好でも、ひとたび夫婦が険悪になれば最後は自分の子どもについてしまうのは致し方ないこと。最初から援護は期待しないほうが良さそうです。
「義母を問い詰めると、夫がいるマンションの場所は知らないようでしたが、LINEでやり取りをしていました。とにかく一度帰ってきて、話し合おうと伝えてほしいと言いましたが、『そんなケンケンした態度で、卓也を傷つけないで。あの子は繊細なんだから』と……。こういう義母の子育て方針が、全て他人事かのように振舞う夫の性格の遠因になっているような気がしました」
結局、その後しばらくして、両親に諭されたご主人が家に戻り、女性とも別れることになったそうです。彼が意外にもすんなり諦めたことは不幸中の幸いでした。
浮気が発覚した当初は、ひたすら夫を責める気持ちだったという千里さん。しかし義母に責められたこともあり、「自分にも少しは原因があったのでは？ 育児に夢中で、夫を蔑ろにしていた部分もあったのかも」と思ったそう。
それゆえ一度向き合って話し合い、お互い改善できるところを探そうと考えました。離婚も頭をよぎりましたが、まだ話し合いの余地はある、と思ったそうです。
しかし、その想いさえも夫に通じることはありませんでした。
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