【田舎と都会の違い・番外編】
「東京に魂売ったな」と言われるけれど、やっぱり地元は落ち着く

 

これは都会と田舎の違いというより、東京と地方の違いなのですが、筆者が東京に来て寂しく感じるのは「方言がないこと」です。上京したとき、街の人の会話が「おはよう、元気?」「そうだね」みたいな感じで、イントネーションが平坦で語尾も特徴がなく、とてもよそよそしく感じました。なんというか、聞いているだけでこそばゆい! 地方出身者としては、方言のほうが感情を表現しやすいんです。ちょっと砕けた感じというか、距離が縮めやすい気がするんですね。

大学時代は関西弁に囲まれて過ごしていましたが、関西弁もとても好きでした。東京から大阪に行くと、街往く人の言葉が全然違うので、その差にもびっくり。やっぱり標準語って、なんだかよそよそしく聞えてしまいます。地元の友人や家族と方言で話すと、やっぱりこっちがしっくりくるわ~!と思ったり。「すっかり東京に魂売ったな」なんて地元の友人には言われますが、やっぱり地元は落ち着くものです。標準語には、いまだに慣れません。

 

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リモートワークも普及して、田舎に住みながら働くという選択肢もちょっとずつ現実的になってきました。しかし実際住んでみると、イメージしていたものと全然違った、なんていうこともあると思います。

良いことづくしとはいかず、メリットとデメリットは表裏一体だったりしますし、田舎と都会、それぞれ良さもあれば不便なところもあります。でも、その違いがあるからこそ、発見や楽しみがあるのではないか。筆者はそんなことを思います。

筆者もいつか東京に疲れたら、また田舎に住もうかな、なんてふと考えたりしますが、そもそも車の免許を取らなきゃ住めないと思うと、なかなか簡単にはいかないな、と現実的なことを考えたりしている今日この頃です。


文/ヒオカ
構成/金澤英恵
 

 

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