お金は国の血液。適度に循環させたほうがいい


バンコクの男性に貢いじゃっていました。2011年、チャオプラヤー川の氾濫があって、バンコクが水浸しになってワニが逃げ出したり、大変なことになっていた時期です。現地のディスコクラブで出会って半年位お付き合いしていた男の子がいて。彼はレストランで働いていたんですけど、水害で営業できなくなっちゃった、どうしよう、と相談されて……。10万円くらい送りました。まず初歩的な驚きとして、タイでは銀行口座持ってない人も結構いるんです。知らない人の名義の口座に振り込みさせられました

タイにはグッドルッキングガイが多いことは、タイのBLドラマを観ている身としては想像できます。そんな青年にお金を貸してほしいと言われたら私でも断れません。

 

「だんだん無心がエスカレートしていって、その後に、お姉ちゃんが病気になっちゃって、と言われて。医療費を送ってほしいと頼まれて、おや? と思いました。友人に話したら、それ騙されてるよって言われて、払いそうになってやめました。ドリュー・バリネコさんが教えてくれたんです」

そこまで多額の出費にならなかったようで良かったです。ちなみにその彼は、ガチムチ系でかわいかったとか。

「あったかい地域の方が、男性の乳輪が大きい気がします。寒いところよりも乳輪が奔放に育つんだろうなって。大きめの人好きなんでよかったです」

と、南国の男性の魅力を語る肉乃小路さん。観相学の観点からすると、半分妄想ですが、乳輪が小さい国民よりも、大きい方が、国力やGDPが上がるポテンシャルがあるかもしれません。乳輪が大きい人は、おおらかで柔軟、好奇心が旺盛という説があり、小さい人は神経質でデリケートで細かい性格、という傾向が。乳輪占い的には、タイの経済成長率はこのまま日本を超えていきそうです。

 

そして、たとえ貢いだお金でも、グローバルにお金を使ったことは決してマイナスにはならない、という考え方も。

「お金って、やっぱり回していかないといけない。金融っていうのはお金をいろんなところに融通させるっていう意味。お金って国の血液なんです。適度に循環させたほうがいいです。日本人の金融資産は2000兆円超えだそうで、たしかに預金はあった方が安心ですが、円預金も、たまっていると必要なところに回らない。社会が元気にならないんです。その影響も、回り回って自分のところに来てしまう気がします」

イラスト/辛酸なめ子


日本の活性化のため、そして自分のためにも、お金を循環させた方が良いというアドバイスをいただきました。肉乃小路さんがタイの青年に貢いだお金も、私の投資信託の多額の含み損も、大河の一滴としてお金の循環に少しでも寄与できているのなら良かったです。時には養分になることで徳を積み、何らかのご利益に恵まれるかもしれません。金利よりもプラスになることを期待しています。

それでもやはり老後までにはお金を増やしたいので、次回は肉乃小路さんのおすすめの投資について伺ってみます。



写真/大坪尚人(本社写真部)
構成/露木桃子
 

 

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