曲のイメージに合わせてヘアチェンジして、新しい顔を見せてくれるのが明菜さん。

「え? 髪切った?」
と、大騒ぎになった衝撃のおかっぱヘアは、ウィッグでした。黒髪の前下がりボブの形は、「DESIRE」の曲の強さとめちゃくちゃマッチしていました。
もうこの頃になると、アイドルという枠を完全に脱皮した、今ならばアーティストと言われる領域に踏み込んでいたのではないかと感じます。

 

TATOOはいろんなバージョンのヘアスタイルがあるのですが、基本、アップヘア。私が好きだったのは、赤のターバンアレンジ。これもまた、曲のセクシーさと合っていて、どきどきしたものでした。

 

LIARでは、腰まで届くロングヘアが風になびく様子が美しかった! 明菜さんて、クセ毛なのかな。パーマで出したようなウェーブじゃない感じがしました。


そしてそして、今回NHKで放送されたのが、89年の伝説のコンサート。スーパーロングのアレンジがたくさん見られるコンサートで、そのアレンジを見るのも、楽しいところです。

スカートがふわっとめくれちゃったときの神対応など、ファンならずとも、ハートをもぎとられるような瞬間、いっぱいありますよ。
 

 

ラストは、92年のドラマ。
安田成美さんとの女の友情を描いた、『素顔のままで』。優等生の成美さんと対極にある、自分の魂に素直に行動する女性を演じました。セミロングのヘアは、ふわりカーブしていて、曲線の美しさが印象的。前髪にウェーブがあるのも、今の時代との違いだと感じます。

明菜さんといえば、「目の強さ」がよく言われますが、その目元に落ちる色っぽい毛の存在も、目元を印象づけている理由かも。そんなことも思いました。

今でも全然色褪せないアーティスト・明菜さん。久しぶりに映像を見て、どきどき心揺さぶられる体験でした。みなさまもぜひ。

現場からは以上です。
 

イラスト/白ふくろう舎
 


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