パラダイムシフトの今、「美の価値観」を刷新し続けてきた美容ジャーナリスト齋藤 薫さんが、注目したいある視点をピックアップします。


「引き寄せの法則」を誤解していませんか?
「願えば叶う」は嘘!


幸せになれるかどうか、それを決めるのは運でも外見でも、もちろんお金でもなく、幸せを引き寄せる引力があるか否か……気がつけば、そうした考え方が主流となっています。いつの頃からか、“引き寄せ“という言葉自体に、文字通り引き寄せられる人が増え、人生の重要なキーワードともなっているのです。

ただ、いわゆる「引き寄せの法則」を本当の意味で理解している人はそう多くはないはず。例えば、「幸せになりたい」と強く念じることが、引き寄せることではありません。「願えば叶う」という話ではないのです。むしろ、強く願ってはいけない。そうではなくて、たとえ良くないことが起こっても、これは自分に何かを教えるサイン、何かを学ぶチャンスなのだと、その状況に感謝する。そういうことの積み重ねが本当の幸せを引き寄せてくれる、というのが正解のようです。

 つまり引き寄せる引力とは、ネガティブをも心の中でポジティブに変える“意識の転換”、それに尽きるということ。難しいけれど、一度でも試せばそれがいかに心地よいことか、きっと体感できるはず。そういう心の癖がついた時はもう、体に幸せが充満していることにも気づくはずなのです。

 人を引き寄せる力も同じ。人間関係で生まれる負の感情も、自分への戒めや教えと捉えて、人と関わること自体に感謝をすると、必ず周りに人が集まってくるような魅力的な人格が出来上がるということ。それが「引き寄せの法則」なのです。