パラダイムシフトの今、「美の価値観」を刷新し続けてきた美容ジャーナリスト齋藤 薫さんが、注目したいある視点をピックアップします。


更年期世代を本気で研究しなければ、到達できなかった発見


引き寄せとは? 引き寄せの法則とは? ……前回のコラム「あなたは引力のある女ですか?」でも書いたように、どんなネガティブな事柄も、自分にとっての教えであり学びであると、逆に感謝するようなポジティブな意識を持つこと。それだけで、願いも、美しさも、幸せも、全て自然に引き寄せることができるという、より良く生きるためのテクニック……それが「引き寄せの法則」であり、ただ願うだけでは、何も叶わないと説いています。

では、クラランスの「スープラ」からデビューした最新のクリームは、なぜ「引き寄せクリーム」と呼ばれるのでしょうか。

まず、肌人生にとって最もネガティブな時期……更年期世代に向けて作られたクリームであること。でも同時に、そういう時期だからこそ、負の要素をプラスに変えることで、逆転とも言える結果を引き出せること。
つまりハリを引き寄せ、輝きレベルを一気に引き上げて、まるで幸せな未来までを引き寄せるような手応えを感じさせるからなのです。

そこでまず、注目すべきは「ハリを引き寄せる」という新しい動詞。「ハリをもたらす」という表現が多い中、なぜ「引き寄せる」と言えるのか? 

じつはそれも、今まで見落とされてきた「更年期世代で何が起こっているか?」を知る研究によって見えてきた事実。コスメ界ではまだ未知の領域、“生命現象の意味“を研究する学問=メカノバイオロジーの成果なのです。

更年期に差し掛かる頃、肌が目立ってゆるむのは、女性ホルモンの低下が影響しているから、という点に着目。それって、まさに、更年期世代の肌を本気で見つめなければ分からなかったこと、ネガティブ要素が新たな希望をもたらしてくれたわけで、そういう意味でも「引き寄せの法則」にぴたりとハマる発見と言えないでしょうか!

しかもこの発見は、スキンケア最大の難問とされてきた“ゆるみ感”のケアに対し、更に重大な気づきを引き寄せました。それは”密度を高めること“と”引っ張ること“、両方が同時に叶った時にこそ、肌は底から引き締まり、真のゆるみケアとなるという事実。想像してみて下さい。クッションも、中身の密度を高めてこそ、クッションカバーに美しい面のハリが生まれることを。