すさまじい表現力!「圧巻の歌唱センス」に魅了される


バラエティ番組で大江さんを知った方は、“面白い人”という印象が強いと思いますが、大江さんはプロ中のプロの演歌歌手。あの北島音楽事務所に所属し、北山たけしさんと「北島兄弟」のユニットも組んでいます。2018年には北島三郎さん、北山たけしさんと共にNHK紅白歌合戦に出場を果たし、堂々とした歌声を披露していました。

北島兄弟(大江 裕&北山たけし)でのシングル「ブラザー」(2018年/日本クラウン)

のびやかな歌声とこぶしのうまさが特徴で、歌が始まる前の語りの表現力も圧巻です。普段はおちゃめな大江さんですが、歌い始めると顔つきが変わり、楽曲の世界観に入り込みます。その魂の歌声に、普段演歌は聴かない筆者もついつい聴き入ってしまいます。

 

高校生の時からすでにプロと見紛うほどにお上手でしたが、演歌歌手としてキャリアを重ねられた今、その歌声には深みや貫禄が増し、さらに磨きがかかっています。また、演歌だけでなくポップスも歌われています。ぜひ一度聴いてみてください。

「TRY~大江裕J-POPを歌う~」(2021年/日本クラウン)

強烈なキャラクター!「天性のエンターテイナー」に魅了される


一度見たら忘れられない……! そんな強烈なキャラクターが特徴の大江さん。笑わせようとするのではなく、あくまで自然にしているのになぜか爆笑をさらってしまうんです。

筆者が今でも忘れられない一幕があります。「からくりTV」で、スパルタ指導の太鼓の先生の元に修行に行く回があったのですが、先生に何度も怒鳴られた後、大江さんは「褒めて伸ばされたいです!!」と絶叫。鬼の指導をしていた先生も思わず笑ってしまっていました。腰が低いのに、どんな相手に対しても自分のペースを崩さない図太さ! その意外性のギャップがまた面白いのです。

「からくりTV」で共演したTBSの安住紳一郎アナウンサーとは現在も親交があるようで、ラジオ番組での共演時には、大江さんの特技である“やりすぎカラオケ”を披露。安住アナ曰く、「技術を無駄に使っちゃう感じ」なんだとか。様々な歌手のクセや特徴を“めちゃくちゃに誇張して”歌い上げるのですが、安住アナウンサーのSっ気のある一面が出て、次々に曲を変え、無茶ぶりをしても、大江さんは全ての曲を全力で歌い上げていました。