大豆食品からエクオールをつくれる人、つくれない人

 

エストロゲンの減少によるさまざまな不調を改善してくれるエクオールですが、一つ弱点があります。それは、「大豆食品を食べたすべての人が、腸内にエクオールをつくれるわけではない」ということ。世の中には、エクオールをつくれる能力(産生能/さんせいのう)がある人とない人がいるのです。

エクオールの産生能に強く関係しているのは、腸内細菌の多様性です。多様性とは腸の中にバラエティに富んだ腸内細菌がたくさん存在する状態をいいます。腸内細菌の多様性が高まるとエクオール産生能も高まるため、腸内環境を良い状態に保つ食生活は、そのまま閉経マネジメントが目指す理想の食生活になります。

 

エクオール産生能の有無は、「エクオール産生菌がどれくらい働いているか」を調べるエクオール検査でわかります(尿検査)。産生能は腸内環境の良し悪しで変動するため、気になる人には定期的なチェックをおすすめします。尿検査の結果、尿中のエクオール濃度が「10μM以上」であれば、エクオール産生能を有する理想的なレベルといえます。

なお、エクオール検査は、一部の医療機関、人間ドックのオプション検査、通販キットで検査可能です。検査費用の目安は3500~5000円で、医療機関で検査すると医師の指導やアドバイスを受けられることがあります。

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エクオールの更年期前後における効果
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