産生能がある人は納豆を1パック食べるだけ

 

エクオール産生能が高い人は、たとえば大きめの納豆1パックを毎日コンスタントに食べるだけで、更年期症状の改善などに必要なエクオールの効果が得られやすくなります(納豆1パックに含まれるイソフラボンは30~40mg程度)。

基本的には「食べるだけでOK」ですが、食事から得られるエクオールの効果は、じつは以下の理由からなかなか安定しない面があります。

① エクオール産生能は個人差が大きく(10~100倍の差がある)、人によっては効果が小さい
② 産生能は腸内環境の良し悪しで変動するため、以前は能力のあった人が能力のない人に変わってしまうことがある
③ 大豆食品を毎日摂取するのは案外難しい(食べ飽きる、好き嫌いがあるなど)

 

産生能がない人は、サプリで摂取を


エクオールの研究が医学界で盛んになり始めた2000年頃、エクオールをつくれる能力をもつ日本人は全体の約5割、欧米人では約3割と言われていました。しかし今は、幼少期の食生活やライフスタイルの変化などから、日本人でも欧米人並みの割合に下がっていると考えられています。

エクオール産生菌を活発に働かせるには、第一に腸内環境を整えることです。腸内環境が良い状態で、エクオール産生能が高い人は、大豆食品を一定量食べるだけで更年期症状の改善などに必要なエクオールが活発に働き始めます。では、それ以外の人は? 大丈夫。エクオールをサプリメントで摂取するという“プランB”があります。

また、先述したように、食事から得られるエクオールの効果はなかなか安定しないということから、産生能がある人でもエクオールサプリメントは有効です。