既婚者だった元夫。入籍までの3ヶ月間、ほぼ毎日会っていた


夏美さんが元ご主人と出会ったのは友人の紹介。その頃彼女は大手航空会社でC Aをしており、同僚とホームパーティーへ行った先で親しくなりました。

出会った瞬間から、元ご主人の猛烈なアプローチが始まったと言います。

「元夫は“一目惚れした”と言っていました。でも、当時彼は既婚者だったんです。すでに別居していて離婚間近とは言っていましたが、18歳も年上でしたし、すごくお金持ちだと友人から聞いていたのもあり警戒していました。だけどあまりに熱烈に口説かれて、私も運命の人だと思うようになって......。

実は私もその頃同い年の彼氏がいて、それも元夫には伝えていました。でも『そんなつまらない男はやめておけ。夏美ちゃんは俺が幸せにする』の一点張り。同い年の彼は真面目で大人しい人だったので、まるで正反対な元夫に圧倒されて、カッコいいと思ってしまったんです」 

2人は出会った1週間後に交際をスタート。そして、彼は間もなくして本当に離婚を成立させました。さらに驚いたことに、入籍するまでの3ヶ月間、夏美さんがフライトで留守にする以外、彼と会わない日は1日もなかったそうです。

 

仕事の付き合いも含め、どこに行くにも夏美さんを同行させ、すぐに同棲開始。そして元ご主人の強い希望で、夏美さんは仕事を辞め専業主婦になりました。

お話を伺う限り、元ご主人は、かなり強引な男性だったのでしょう。こうした力のある男性に出会ったとき、恐らく多くの女性は気持ちが傾いてしまうような気がします。

 

「元夫と結婚したことに後悔はありません。彼は私の知らない世界を見せてくれました。住み込みの家政婦さんがいる大きな家に住んで、妊娠とほぼ同時に、彼の息子の母親にもなって......。

贅沢な暮らしや旅行もたくさんさせてもらったし、私1人では絶対にできなかった経験をできたことも感謝してます。何より元夫が大好きだったし、年子の息子たちも授かって、すごく幸せな時期があったのは間違いないです。余裕のある環境で子育てをできることもありがたいと思っていました」

控えめで女性らしく、母性も強い夏美さんと、破天荒で強引ながらも男気のある元ご主人。出会いの当初はまさに運命的な蜜月を過ごしたのだと思います。

結婚までのお話はまるでシンデレラストーリーのようですが、しかしながら、2人の関係は少しずつ崩れていったそうです。