作品のテーマも、『Nのために』(TBS系)や『最愛』を彷彿とさせる部分はありますが、劇伴の効果も大きいと思います。タイトルバックが流れる時の、危うげなメロディや、登場人物が抱える苦しみに寄り添う優しい音楽は、『Nのために』『最愛』だけでなく、『夜行観覧車』(TBS系)や『リバース』(TBS系)など数々の話題作で劇伴を務めた横山克氏が担当しています。ぜひ、麗しい音楽にも注目してみてほしい!

 

見逃し厳禁! スピーディな展開に引き込まれる


『純愛ディソナンス』は、「え? ちょっと待って!」と言いたくなるほど、スピーディに物語が展開していきます。冴の高校時代パートも、「こんなに詰め込んで大丈夫?」と思うほど、物語がギュッと凝縮されていました。

それから5年が経ち、現代パートに入ると、さらに勢いは加速! そんなに接点もなく、性格も合わなそうだった正樹と碓井先生(比嘉愛未)が、まさか結婚しているなんて……。地味だった碓井先生が、ヒット小説家になり、華やかな女性に変貌しただけでも驚いたのに。このドラマ、どれだけ視聴者を驚かせれば気が済むんだ! 

既婚者になった正樹と、冴の“純愛”(?)の行方は、一体どうなるのでしょうか。そもそも、あの碓井先生と正樹が結婚した理由は? 碓井先生の父であり、正樹が勤務する会社の社長・賢治(光石研)が、絡んでいるのでしょうか。

また、冴のバイト先の上司・路加(佐藤隆太)と、賢治の関係も気になるところ。ドロドロと展開していく物語のなかで、唯一の光となっている慎太郎(髙橋優斗)の冴に対する“ガチ純愛”だけは、美しいままであってほしい……! 

まだまだ多くの謎が残っている『純愛ディソナンス』。一緒に考察をしながら、楽しんでいきましょう!

 


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