資格がないとそもそもその職に就けない専門性のある職種をのぞき、その業界に関連する資格を持っていないけれど、その職に就こうとする人にたいして『資格があってやっているの?』『経歴がないならやるべきではない』などと言われる筋合いはないはず。むしろ、そのような言葉を放つ人は、行動を起こそうとしている人に対して、行動できている羨ましさからの嫉妬、あるいは同業者、競合になるような関係性にある場合は、自分の仕事が取られるのではないかという恐怖心を抱いているのではないか?

いずれにせよ、子育てから少しずつ開放されつつある幾人かの女友達から、何かしら新しいことを始めるにあたり、周りに否定的なことを言われたという話を聞く機会は少なくない。その度に、私の心はざわつき、それを友人達に言った相手に腹が立つ。言われた側はもちろん、言った側もきっと良い気持ちではないだろう、誰も心地よくしない言葉。

私には友人の話を聞き、励ますことしかできないけれど、これを読まれている方の中で、何かに挑戦しようと思っている方、もしくはすでに始めている方はどうかそんな心ない人の言葉に負けずに、『私なりにできることがある』という“心の資格”を自分で自分に与えて進んでいって欲しいと願うばかりです。

 

私がなぜこんなことを言うかは、こんな体験にもとづいています。

ニューヨークに行くことを決めた後、恩師にそのことを報告すると、「わざわざ海外に行くのは時間の無駄。このまま日本でキャリアを積んだ方が良い」と言われました。それを聞いて行くのをやめようとは全く思いませんでしたが、信頼していた方から支持を得られなかったことはただただ純粋にショックでした。その6年後、「あの時は落ち込んだんですよ〜」と話すと、「海外に行くなんて羨ましくて、嫉妬してあんなことを言ってしまった」と恩師に告げられました。20歳以上も離れ、(恩師と比べて)超半人前の経歴しかない私に嫉妬したという事実に驚くと同時に、正直にそのことを話してくださったことに感謝しました。それ以来、その恩師との信頼関係はより深まりました。

もし何か始めたいことがある方は、ぜひ“心の資格”を糧に今すぐにやれることを始め、やるべきことをコツコツと続けていきましょう。自分にないものを持っている他人と比較して順位付けしたり、資格を取得していない、輝かしい経歴、経験がないことでモヤモヤしない。輝かしいキャリアをもつ人を見て「うっ」っとなってしまう気持ちはとってもよくわかるけれど、「私なりにできる」からスタートすれば、自分だからこそ得られた経験、経歴は自然と出来上がっていくはずです。

私たちそれぞれが自分なりにできる仕事を精一杯やることが、他者を楽にする、助け合うことに繋がります。働くの語源は、傍を楽にすること(他者を楽にすること)なのですから♪ 資格があるから、仕事ができる、働けるわけではないのです。

ご自愛ください!