子どもたちの前で戦ったって構わない


お母様にこれまでの気持ちを打ち明けることは、お子さんたちのためでもあります。お子さんたちの前で、お母様があなたを否定すれば、子どもたちも「お母さんって何やってもダメなんだ」といった目であなたを見るようになるかもしれません。健全な自信を持つことを伝えるべき母としては、そんな状況はつらすぎます。今は実害がなくても、お母様があなたにしたのと同じ仕打ちを孫たちにしないとも限りません。

膝を突き合わせて話し合うでも、チクリと言われた時に“ちょっと待って”と静止するでもいいと思います。お子さんたちの前だって構いません。子どもの母であるあなたが「ネガティブな決めつけは不愉快だからやめて!」と正面から戦う姿勢は、人を傷つけること・自分を守ることとは何かをお子さんに教えることにもなるはずです。

もしお子さんが母親と話し合う姿を見てしまった場合は、必ず何を守るために言い合ったのかを子どもにきちんと伝えることも大切です。

 

あなたの「理想の人物像」は、すぐ近くにある


先ほども言いましたが、そもそもあなたは育児において素晴らしい継続力をお持ちです。ですから、自信を持った明るく素敵な母・妻の姿は、あなたからかけはなれた理想像ではなく、手を伸ばせばすぐそこにある、あなたの本当の姿なのではと感じるのです。

お母様に反論することは、これまで否定されてきたあなたにとって恐怖かもしれません。でも、もしお母様がいなくなってしまったら、ずっと胸の内に抱えてきたわだかまりを解消する機会さえ失われてしまいます。いやなものはいやと言う勇気と覚悟を持って、お母様と向き合ってみてください。

そして、そう言えた自分に自信を持ち、そこからは何を言われても“はいはい”と受け流し、自分の力を信じて前に進んでいく、なしもんさんに生まれ変わってください。お母さんの呪縛というフィルターがなくなった、未来の視界は明るいはずです。

“大丈夫、なしもんさんならできる!” 私はそう信じています。

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取材・文/金澤英恵


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