この仕事は言語レス。道具も言葉もいらない


続いて、足を引っ張ったり回転させたりといった施術を受けました。

「脚が固まってきちゃうと地に足がつかなくなる。スピリチュアルな人は足グラグラのパターンが多いですね。下半身もむくんでいる。上とばっかりつながって地をおろそかにしているんで。今の時代って調和とかバランスとか中庸って言うんですけど、結局天と地の間に自分がいるんで、どっちかに偏ってもダメ。陰と陽を理解してこそバランスが取れる

などと名言を放ちながら施術してくださる三島さん。このトーク力に惹かれてくるお客さんもいそうです。自分の脚のむくみが取れない要因も教えていただいたようです。

脚のズレや歪みを調整してもらい、脚が軽くなった感が。横たわって脚を上げて左右差をチェック。まだ調整されていない側の脚は、腰と脚の外側の筋肉を使って脚を上げていて、調整後は脚の内側の筋肉と腹筋で上げられるようになるそうです。外側の筋肉ばかり使っていたのが、太ももが一向に痩せない原因だったのでしょうか……。

両脚のバランスをチェック。脚が歪むと体の他の部分にも影響が

もう片方の脚の施術を受けながら、三島さんの海外旅行のエピソードなど伺いました。海外旅行にも、愛用しているイッセイミヤケの服を持って行くそうで、かさばらない、乾きやすいという利点があるとのこと。ブランドの品格もまとえて説得力が出ます。海外に頻繁に行っているようなので、英語は普通にできるのかと思ったら「全くです」と意外な答えが。

 

「この仕事は言語レスなんです。本当に幸せな仕事に出会えた。道具も言葉もいらないし。オーケー、ペインポイントプリーズって言って施術するだけです」

元手がほとんどかからず、利益率が高そうです。そうやって評判が評判を呼び、海外に呼ばれる回数が増えていくんですね……。英語ができなくても堂々としているのが大切だと教えてもらいました。

続いての腹部は、フィリピンの心霊手術かと思うほど、三島さんの手がお腹にズブズブと入っていき、結構な痛さでした。お腹にあった緊張やとどこおりが解消されていくようです。痛いほど効いている感が。心霊手術への憧れも半分満たされました。

三島さんの手が腹部に入っていく……五臓六腑を掴まれるような感覚

邪気を祓うように柏手を打って施術は終わりました。サロン内に立派な神棚があるので、私の邪気が三島さんに残留しないことを祈ります。

最後、家でもできる健康法を教えていただきました。

おへそを中心にして、時計回りに円を描くように、ペットボトルのフタ側を当てて、押していきます。息を吸って、吐きながら押す。これを9箇所くらい押していくと、お腹のコリがほぐれて内臓の調子も良くなりますよ」

自宅でできる健康法を伝授。腸活は大事です

お金もかからない方法、ありがたいです。以来時々やっていて、中の飲料水に、自分のよどんだヴァイブスが移らないかだけが心配ですが、お通じにも良さそうです。

パワーアップし続ける三島さんに施術いただくことで、こちらも人生に前向きになれる予感が。また海外旅行に全然行けていなかったため、海外のエネルギーも注入していただけました。

また何年後か、三島さんの施術を受けられる日まで、地道に家でお腹をほぐしながら精進したいです。

(次回、アジアのイケメンと夢の共演!)


写真・構成/露木桃子
 

 

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