それぞれのドラマを魅せてくれた男性たち


ここからは、筆者の独断にはなってしまいますが、初代バチェロレッテの印象的な男性陣をご紹介します。
 

愛と筋肉と凌駕する優しさ・當間(とうま) ローズ

紹介VTRではブーメラン型の水着でプールに入り、ムーディーな照明に照らされながらリンゴを食べる……何の映像を観ているんだ?! と思うような色気。萌子さんには初対面で抱きつくなど、情熱的なアプローチに視聴者もびっくりしたローズ。でもその後のカクテルパーティーでは「嫌な思いをさせてしまったのでは」と気にして謝る素直で繊細な一面があったり、旅の随所で優しい性格なことがわかってきて、最後まで観た人で彼のことを嫌いな人はいないんじゃないかなと思うくらいいい人でした。

 

バチェロレッテの裏主人公・杉田陽平

バチェロレッテの裏主人公は杉ちゃんなのではと思うほど、旅を通して成長した人でした。はじめはかなりきょどっていて、カクテルパーティーでは勇気を出せず、周りの男性たちに背中を押されて優しさに号泣。この人大丈夫か……? と思ってしまったのですが、彼の素敵な一面を序盤から見抜いた萌子さんはすごい。話が進むにつれ、感性が素晴らしく、苦手なことにも前向きに挑戦していこうとする杉ちゃんの魅力が、何よりも萌子さんを本当に好きなんだなということが伝わってきて、応援せずにはいられませんでした。筆者の男性陣の推しその1でした。
 

物語を最高に盛り上げくてれた男・榿澤(はんのきざわ)涼太

ある意味物語をかなり盛り上げてくれたのがこの人。途中出現した「ストールンローズ」は、他の男性とのデートに割り込んでこのローズを渡し、バチェロレッテが受け取ればそのデートを略奪できるが、断ればそのまま旅は終了、帰らなければいけないというハイリスク・ハイリターンなもの。その紫のローズを、他のメンバーに頼み込んで使ったのが彼でした。ですが、この日はそのデートの相手と過ごすと決めていた萌子さんは苦しそうな表情を浮かべながらも受け取れないと告げます。そこを泣きながらねばる榿澤さん、大人の男性があそこまで大泣きしながら女性に思いを伝えようとする姿、逆にかっこよかったです。目元と鼻が真っ赤な泣きはらした表情で、帰途を走る車から外を眺めていた様子は忘れられません。
 

できる男の弱さを見せる瞬間がよかった・黄 皓

後の4代目バチェラー・黄皓さん。実業家で身体も鍛えており、どこから見てもできる男。萌子さんに対する様子も完璧。ローズセレモニーで呼ばれるタイミングも平均して早かったと思います。一方でプライドが高く、男性陣と口論になりみんなでいる場から退場してしまうなどの波乱を起こしたことも。今思うと、あえてヒール役をやっていたのかなという気もします。萌子さんとのデートの際に出てくる初めて打ち明ける話や「こんな一面もあるんだ」という驚きに、ちょっとキュンとくる気持ちもわかるなと思いました。彼が気になった方は、ぜひバチェラー4も観ていただきたいです。

最年少だけど誰よりも大人・マラカイ

最年少でしたが、そうとは思えない大人っぷりに感心したのがマラカイ。登場時に本を見せて「私を見た目で判断しないでください」というエピソードも印象的だったし、基本落ち着いていて他の人に配慮でき、萌子さんの前ではピュアな愛が伝わってきて、彼の澄んだ目のように心もきれいなんだなと思うシーンが多かったです。特に印象的だったのはストールンローズを誰が使うか? という話し合いのシーン。俺が俺がとなっている他の人たちに「自分の事ばかりで萌子さんのことを考えていないのでは」と冷静に意見し、切実な思いを話した榿澤さんの話を聞いて「俺はノッキーが行っていいと思う。ノッキーに行かせることで、俺とマッキーはチャンスを失ってるから。無駄にしたくない」と言うところまで、なんというか兄貴……!! と言いたくなる男気っぷりでした。