自分の意見をはっきり言う女性は「気が強い?」


話の本筋とは違う部分で印象的だったのが、萌子さんの言葉や態度に対する一部男性陣の受け止め方です。彼女はおそらく、自分にも相手にも誠実でいようとしており、感じたことをできるだけ正直に伝えています。なのに、意見をはっきりと口にすることで、ある男性は責めるような言い方はされていないのに「説教された」と受け取り、司会のナイナイ岡村さんも「気が強い」と言っていて衝撃を受けました。

「気を遣って頑張りすぎているように見えるから無理しないで(素で)いいと思う」と言ったことが「説教」と受け取られたのにも、女性が意見をはっきり言う=気が強い=よくない的なニュアンスで一部受け取られている点にもびっくりました。そもそも、女性が気が強かったら駄目なのだろうかという話ですし……。

でも確かに、あらためて身近なエピソードを振り返っても「女なのに男に意見するなんて」「部下なのに上司に意見を言うなんて」というタイプの人はいたなと思いました。出演男性や岡村さんの感じ方にどうこう言いたいわけではなく、時代は令和になり、男女同権が叫ばれて久しいですが、まだまだ「女性が率直に意見を言うことをネガティブに捉える男性も一定数いる」のが現実なんだなとあらためて思ったのでした。

初代バチェロレッテは萌子さんが最後に取った「ある選択」についても話題になり、賛否両論を呼びました。最後の数人に残った人ほど彼女の決断を尊重していたように思います。杉ちゃんの、この決断に対しての言葉「途方もなく萌子さんだよね」が印象的でした。

 

見どころも考えどころも満載の初代バチェロレッテ


この記事を書くにあたってあらためて観返しましたが、やっぱり面白かったですし、萌子さんも最後に残った男性陣も素敵でした。恋愛リアリティーショーとしてはもちろん、さまざまな視点から楽しめる番組なので、まだ観たことのない方も、以前ハマったという方も、ちょっとでもピンときたらぜひこの機会に観てみてください。

 


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