「ケロッグ」の他にも、あの焼き菓子や調味料も!

 

“英国王室御用達”と聞くとなんだかものすごく敷居が高そうなのですが、実は私たちの身近なところにもたくさんあります。例えば…

●「ケロッグ」のコーンフレーク
女王はシンプルな「コーンフレーク」か「スペシャルK」(日本未発売)を好んでいたというわさ。

●「ウォーカー」のショートブレッド
チョコチップや抹茶などさまざまな味がありますが、女王陛下が愛したのはシンプルなショートブレッドだったと言われています。

●「マクビティ」のダイジェスティブビスケット
「マクビティ」ブランドと英国王室の付き合いは長く、1947年、エリザベス女王と当時のエディンバラ公が結婚する際にもウェディングケーキの製造依頼を受けています。また、2011年には、ウィリアム皇太子とキャサリン妃の披露宴にて、1700枚の「マクビティ リッチティービスケット」(日本未入荷)を使用したケーキを製造。

 

●「マキルヘニー」のタバスコ
女王はクランペット(イギリスでよく食べられる軽食用のパン)にほんの少しだけタバスコをふって食べるのがお好きだったとか。

●「マルドン」のシーソルト
英国王室のみならず、世界中のシェフから愛される塩ですよね。料理にはもちろんですが、サラダにかけてもおいしいので、女王もそんな風にして召し上がっていたかもしれません。

 

●チップトリーのジャム
女王の好みはわかっていませんが、陛下をお守りする007のお気に入りは、香りが豊かな小粒のいちごから作られるジャム「リトルスカーレット」。
でも、プラチナ・ジュビリーにおいて、いつも持っていらした「ロウナー ロンドン」のハンドバッグにはマーマレードサンドウィッチが入っていることを明かした女王陛下(笑)。お好みは「マーマレード」かもしれませんね!
尚、女王陛下はスコーンにジャムを塗る際、先にジャムを塗ったあとにクロテッドクリームをのせる“コーンウォールスタイル”だったと言われています。

このように輸入食材店(「カルディコーヒーファーム」など)やスーパーマーケット(「成城石井」や「紀ノ国屋」など)で入手できるものも多々あるのです。

 


アールグレイティーにミルクを入れるのがお好み

 

女王陛下の生活に欠かせなかった紅茶。陛下はまず朝の目覚めの1杯にストレートのアールグレイティーをお飲みになり(起床時間は8~9時。バグパイプの生演奏でお目覚めになるのだとか)、その後、朝食時には「ケロッグ」のコーンフレークとダージリンティーを召し上がっていたと言います。また朝食のシーン以外では、アールグレイティーにミルクを入れるのがお好みだったとか。

英国王室御用達の紅茶は、ざっと上げるだけでも「フォートナム&メイソン」、「H.R.ヒギンス」「テイラーズ・オブ・ハロゲイト」などがありますが、私たち日本人が買いやすいのはやはり「トワイニング」ではないでしょうか。

元英王室の専属シェフだったダレン・マグレディ氏は、女王の紅茶を淹れる際、
●必ず沸騰したお湯を使うこと
●ティーポットの中で5分蒸らすこと
が大切だとイギリスのコーヒー専門店『コーヒー・フレンド』のインタビューの中で答えています。ぜひ「トワイニング」の紅茶を“女王式の淹れ方”で楽しんでみませんか。

ちなみに女王がウィンザー城で愛用していたティーカップは、「ロイヤルクラウンダービー」の「ロイヤルアントワネット」だったと言われています。また、プラチナ・ジュビリーで女王とパディントンくんのお茶会で使用されたティーセットは、私が調べたところ「ロイヤルドルトン」の「カントン」シリーズかと思われます。こちらのシリーズ、今から約20年前に発売された、牡丹が描かれたシノワズリなデザインのシリーズ。もはや入手困難なアイテムとなっていますが、女王の愛用品を知ることができただけで幸せです!