増えてきた肌悩みに応えることにばかり気を取られていませんか? 40代からこそビューティは自由に、アグレッシブに、そしてエモーショナルに楽しむべき! 長引くご自愛モードはもう終わり! 新しい時代を感じる、スタイリッシュでパワフルな美容のムードを美容ジャーナリスト永富千晴さんが解説します。
 

vol.14 大人こそ、ファンデーションの色に繊細にこだわって

 


秋のトレンドメイクを取り入れるその前に、
ファンデの色にいま一度こだわりたい

 

秋らしいムードが高まり、ファッションやポイントメイクを衣替えせねばという今の時期。“いつも通り”で済ませがちなベースメイクこそ、一度見直してみてほしいのです。というのも、夏の強い光と秋の落ち着いた光の下では肌色の見え方が異なるから。
夏の白く強い光の下では、繊細な色味よりも、下地でトーンアップしておいた肌のツヤといった質感の印象が強いのですが、秋の穏やかな光の下では少し肌色に影が差し、肌色の彩度感が戻ってくる。となった時に、夏の間に日焼けした首や手元との肌色とは明るさが違う、いわゆる“白浮き”はもちろん、逆にちょっと暗めのファンデーションを使っていても顔がくすんで見える、ファンデーションの明度のズレだけではなく、少し黄色みが強い、ピンクみが強いといった彩度のズレにも気を配りたいところ。

ピンクみがかった肌は美肌に見える、ヘルシーな肌や引き締め感ならイエロー方向など、なりたいイメージに合わせて微調整するのも良いのですが、大人の肌がピンクすぎるのも少し違和感がありますし、一方黄色が強いとくすんで見えてしまうというリスクもあります。

 


じゃあどうやって選ぶ?
ファンデーションの色と質感

 

自分に合うことって大切だとわかっていても、基準が漠然としていてよくわからない。という人も多いと思います。微妙な違いやニュアンスを感じるセンスを磨くことも大切ですが、手っ取り早く、見分ける方法をご紹介します。

まず質感は、鼻で試す!
鼻頭に塗ったとき、鼻の影やゴツゴツ感が減るものがベター。毛穴のカバー力とともに、ふんわりとした皮膚感に仕上がるかをチェックします。年齢を重ねてくると鼻の皮膚の質感も変わってくるので、鼻をどう見せるかがとても大切なんです。
そして色は、目の下の三角ゾーンで試す!
ここは特に厚く塗ってキレイに整えたい場所でもありますが、実はファンデーションが明るすぎても暗すぎても目が小さく見えてしまう……。目元が明るくくっきり見える色があれば、それがぴったりと合う色です。

特に今シーズン、スキンケア成分が高配合されていて、朝のスキンケアクリームで肌が美しく整うといった使用感の優秀なファンデーションが揃っています。保湿機能はもちろん、素肌になりすます一体感に優れているので、テクニック不要。色さえ自分に合うものが選べれば本当に心強いアイテムなので、ぜひこだわって色選び、してみてください。