人生の大切な時間をどうつかうか


「この運動さえやっていればいい」というような内容の本、広告は、受け取る側からすれば耳障りがいいと思います。そうした情報が広く受け入れられてしまう背景には、多くの方が健康に対する漠然とした不安を抱えており、そうした言葉が、安心感を与えてくれるからかもしれません。

ですが、それらは実は偽物の安心感で、実際には根拠に裏打ちされていない主張でもあるのです。もちろん自分に合っていたと思えれば、それでも構いません。しかし、それ以上に大切なのは、自分の人生の大切な時間を、無理せず自分にできること、自分の好きなことに費やすことではないでしょうか?

 

自分のペースで楽しく運動を続けられた先には、自分の心臓が守られたり、がんの発症リスクが減ったりと、いいことがたくさんあります。なかなか見えにくい効果ですが、運動の継続には素晴らしい利益があるという事実は、様々な研究結果から間違いありません。

多忙な日々で、なかなか運動の時間がとれていない方も、どうか無理をせずに、ご自身のペースで、楽しく運動を始められてはいかがでしょうか。

<新刊紹介>
『最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM』

著:米マウントサイナイ医科大学 米国老年医学専門医 山田悠史
定価:本体1800円(税別)
講談社

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高齢者の2割には病気がないことを知っていますか?
今から備えればまだ間に合うかもしれません。

一方、残りの8割は少なくとも1つ以上の慢性疾患を持ち、今後、高齢者の6人に1人は認知症になるとも言われています。
これらの現実をどうしたら変えられるか、最後の10年を人の助けを借りず健康に暮らすためにはどうしたらよいのか、その答えとなるのが「5つのM」。
カナダおよび米国老年医学会が提唱し、「老年医学」の世界最高峰の病院が、高齢者診療の絶対的指針としているものです。

ニューヨーク在住の専門医が、この「5つのM」を、質の高い科学的エビデンスにのみ基づいて徹底解説。病気がなく歩ける「最高の老後」を送るために、若いうちからできることすべてを考えていきます。


写真/shutterstock
構成/新里百合子
 

 


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