——昨年で室井さんが女優デビューしてから40年が経ちました。さらに文筆家としても30周年、絵本作家としても10周年の節目を迎え、多方面で支持を集め続けていますが、そのバイタリティを保つ秘訣を教えてください。


室井:心身がヘトヘトになったり、挫けそうになったりしてしまったときは、肉を食べます。奮発して高いステーキや焼肉を食べに行くと、悩み事から解き放たれて前向きになれる気がするんですよ。すごく単純だけど、良質なタンパク質を摂取すると頑張れちゃうんですよね(笑)。 

 

——『七人の秘書』においても、秘書たちを取りまとめるリーダーである萬さん(江口洋介)が「ラーメンが美味しいと思える人生を送れ」という格言を繰り返し伝えていますよね。

 

室井:そういうことですよ。美味しいものを腹いっぱい食べて、寝れば、大概のことはなんとかなる。私もこれまで何度も挫折や失敗を経験してきましたが、どれだけ考えても効果的な解決策が浮かばないときは、開き直って寝ています。しっかり食べて寝ることが、強く前向きに生きるための土台です。