10月スタートのドラマは、面白そうな作品が盛りだくさん!

そのなかでも、筆者がとくに期待を寄せているのは、10月6日スタートの『silent』です。本気で愛した人と、音のない世界で出会い直す切なくも温かいラブストーリー。

『silent』(フジテレビ)より

主人公の青羽紬を演じるのは、川口春奈さん。彼女が本気で愛した高校時代の恋人・佐倉想を目黒蓮さんが演じます。

ドラマファン界隈でも、前評判が高い『silent』。どうして、こんなにも注目が集まっているのか? ヒットが期待できる理由を、3つの観点から分析していきます。

 

新進気鋭の脚本家・生方美久さんが生み出す“台詞”に注目!
 

完全オリジナルストーリー『silent』の脚本を担当するのは、昨年の『フジテレビヤングシナリオ大賞』(※野島伸司さんや坂元裕二さんを輩出したシナリオコンクール)で大賞を受賞した生方美久さん。

受賞作品となった『踊り場にて』は、フジテレビにてドラマ化されたのですが、これがとてつもなくよかった。第二の坂元裕二さんになりそうな逸材だ……! と感動してしまいました。

なんだろう、書き起こしたくなる台詞を描かれる方なんですよね。坂元さんのドラマにも、そういう魅力ありません?  『カルテット』(TBS系)の名台詞「泣きながらご飯食べたことある人は、生きていけます」なんて、いまだにiPhoneのメモ欄に残ってますもん。

生方さんが描かれた『踊り場にて』も、刺さる台詞が本当に多くて……。

なかでも、筆者のお気に入りは、「今まででいちばん好きだった人は? って聞かれると、大概は実らなかった恋の相手が思い浮かぶんだって」なのですが、これめちゃくちゃ共感したんですよね。

実らなかったから、好きに踏ん切りがつかない。付き合って、お別れした相手の方が、たくさんの“好き”をあげてたし、もらっていたはずなのに、不思議だなぁって。

『silent』の予告でも、「好きな人いなくなったから、いる人好きになったんじゃない」って、これまた刺さる台詞が……(涙)。いやぁ、もう楽しみすぎる! と期待値が爆上がりしてしまいました。