50代はなぜ、友だちを整理する絶好のチャンスなのか?

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話をもとに戻して、ではなぜ50代なら、一生モノの友だちが見つかるのか? それも、50代は人生において1番高い峰に到達し、自分の人生の後半がようやく見渡せる位置にあるから。もちろん人生前半も冷静に振り返れる年齢であることから、自分自身が1番見えている時と言ってもいいからなのです。

断捨離は50代でやるのが最も効果的と言われるのも、似たような意味からですが、友だちは断捨離するのではなく、あくまで整理整頓するためにこそ自分にとって友だちとは何なのか? それを自らに問いただすタイミングだというふうに考えてみてください。

50代までにできた友だちリストの中には、実は知らず知らずストレスの原因になっている人が潜んでいるはず。
例えばだけれど……その人と会った後、いつも自分がぐったりしてしまうケース。人柄は好きなのに、話をするたびに疲れてしまう、そういう友だちっているはずです。テンションが高すぎる人だったり、天衣無縫に喋り続ける人だったり……そういう人と一生友だちでいられるのかどうか、それを見直してほしいのです。

そして、なんとなく心に引っかかるものがあるケース。仲良くはしているのだけれどいつもどこかに10%ほど疑問が残る、またそれが年齢とともにジワジワ増えていく、それ自体、嫌な予感が当たっているということに他なりません。ひょっとするとどこかで彼女が自分の悪口を言ってるのではないかという不安に駆られるような……。言い換えるなら、悪口が多い友だちは、それだけで不安を覚えるもの。それを不安のままにしておいていいのか?

 


あるいはまた年数を重ねても上下関係が払拭できないケース。対等に付き合って欲しいのに、ずっと後輩の立場を崩さない友だちもいるはずで、そういう場合はどうするか?