いつも通りの夏の日曜日に、突然の脳卒中で倒れたのは、48歳2児の母でありフリーライターの萩原はるなさん。救急車で急性期病院に運ばれ、予兆も準備もまったくないまま入院生活が始まりました。
なぜ自分に、こんなことが起こったの? 後遺症は? 突然の事態に自分なりに向き合いながら、治療やリハビリに励んだ入院生活が終了。その後の生活についてレポートします。今回は、障害者手帳にまつわるお話です。
リハビリ病院から退院後も、身体は着々と回復!
7月末に脳出血で倒れた直後は、右脚と右手がピクリとも動かなかった私。急性期病院からリハビリ病院へ移った8月10日には、右脚は少し持ち上げられる程度に、右手はちょっとだけ肘が曲がるようになっていました。
そしてリハビリ病院で、約4ヵ月間リハビリ三昧の日々を送った結果、退院時には装具と杖をついて歩けるように。右手はというと、ぎこちないながらも肘の曲げ伸ばしができ、指もゆっくり握ったり開いたりはできるようになりました。
とはいえ、歩くのは遅いしぎこちないし、腕もまだまだ生活の戦力になるほど回復はしていません(悲)。
リハビリ病院の担当ケアマネージャーさんと相談した結果、退院後は、自宅近くの病院へリハビリに通うことになりました。
マックス4時間、みっちりリハビリをしていた日々から一転、退院後は1週間に2回、たったの40分ずつしかリハビリができなくなるのです。
そして初めて訪れた、近所の病院のリハビリ。
初回は、脚の筋力や握力を測り、今どんな状態であるかをチェック。右脚は左脚の半分ちょっとの筋力、右手は握力14であることが判明しました。握力はリハビリ病院で測った時は10だったので、1.5倍ほどアップ!
リハビリの機会はグッと減りましたが、日々の買い物や仕事の打ち合わせ&取材、子どもの学校や習いごとの送迎、少年野球チームのお手伝い(毎週末土日とも!)など、日々足を使って動きまわらなければならない予定がいっぱい。
手のほうも、着替えにトイレ、お風呂といった日常の動きに加えて、料理や洗濯、仕事、運転と、「右手が動かない」とはいってられない日々の生活が否応なく続いていきます。
日常生活そのものが、スパルタなリハビリと言っても、まったく過言ではありません……!
よく脳卒中などの後遺症の回復は「半年までが勝負、その後はほぼ横ばい」と言われますが、それは絶対ではありません! 同じことを前にも書きましたが、大事なことなので二度言わせてください!
その証拠に、退院後1ヵ月を迎えようとしていたある日、担当の理学療法士から衝撃の一言が!
「脚の装具、もういらないんじゃないですか?」
たしかに、家の中では外しており、何の不自由も感じていません。ちょうど1カ月後に、入院していた病院での診療があったので、思いきって装具を外して行き、主治医の先生にお伺いすることにしました。
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