一方で、人間関係はそれなりに手のかかるものです。

出会って、定期的に連絡をやりとりして、お互いを知り、いろいろな季節を一緒に過ごして絆を深めて……。なんだか畑仕事みたい。学生時代なら自然に踏めたステップを、マルチタスクの大人がこなすのは結構難しい。仕事や子育ての事情で、一時的に疎遠になったり、新しい友達ができにくくなったりするのも当然かもしれません。農業に気候が作物を育てるのに適さない閑散期があるように、友人関係にも閑散期があるのでしょう。

「小さな種まき」を「たくさん」する

 

しかし、一度畑が寂しくなったからって、挽回不可能なんてことはありません。

また時期が来れば種をまいて、水をやればいい。「いい大人になってから友達づくりなんて……」と思うかもしれませんが、ミキさんも書いている通り、お子さんが親離れしていけば、また個人の人生に集中する時期がやってくる。そんなとき、友達の存在はとても大事なのではないでしょうか。

旧友に「久しぶり、元気? 子供のことが落ち着いたから連絡してみたよ」とメッセージを送ってみる、これまで受験話ばかりしていたママ友に思い切って趣味の話をしてみる。小さな種まきをなるべくたくさんしてみませんか。いくつかの種まきを同時にすると、一つがダメでも落ち込みすぎず、「タイミングが悪かったのね。次にいこう!」と切り替えやすくなると思います。

例えば習い事やボランティア、思い切ってSNSを始めたり、オンラインコミュニティに入ったりするのも一案です。新しい場所で、「私はこんな人です」「こんなことについておしゃべりできる人とつながりたいです」と発信してみる。現実世界でひとりひとりに声をかけるのが手植えだとしたら、オンラインで発信するのは種の機械散布。一度に広く種をまけるので、種まきの効率化ができます。どんな価値観の人が集まっているのか(コミュニティのコンセプト)、安心できる環境なのか(会費制で秘密が守られるかなど)をしっかり見極めれば、芽吹きの確率もあがるはずです。

まいた種のすべてが実を結ぶわけでないかもしれません。でも、踏み出した一歩はきっとミキさんの毎日を豊かにするはず。大人の友達づくり、ぜひ気楽に、一緒に楽しみましょう!

 

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文/梅津奏
イラスト/Sumi
構成/山本理沙
 

 

前回記事「「お前は、どうして後から話を蒸し返す?」弁が立つ夫にモヤつく...口下手な妻の心の声」はこちら>>

 
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