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最近、グルテンフリー食材を見かけることが多くなってきました。海外の著名なアスリートやセレブが、グルテンフリーの健康効果を発信していることもあります。「グルテンフリー食材はなんとなくよさそう」というイメージがありますが……。今回は、「グルテンフリー」について、山田悠史医師に聞きました。


教えていただいたのは……

 

山田 悠史
米国内科・老年医学専門医。慶應義塾大学医学部を卒業後、日本全国の総合診療科で勤務。新型コロナ専門病棟等を経て、現在は、米国ニューヨークのマウントサイナイ医科大学老年医学科で高齢者診療に従事する。フジテレビライブニュースαレギュラーコメンテーター、NewsPicksの公式コメンテーター(プロピッカー)、コロナワクチンの正しい知識の普及を行うコロワくんサポーターズの代表。カンボジアではNPO法人APSARA総合診療医学会の常務理事として活動。最新刊は、『最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM』(講談社刊)。
Twitter:@YujiY0402

 


編集:最近、グルテンフリー食材や対応レストランを見かけることが多い、と感じています。

山田:そうですね。こちらアメリカでも、グルテンフリーはかなり一般的で、わりとどこのスーパーでもグルテンフリー食材を見かけます。グルテンフリー食材には、どのようなイメージを持たれていましたか?

編集:「太りにくい」「肌荒れしにくい」など、ポジティブなイメージですね。グルテンフリーダイエットにもチャレンジしたことがあります。

山田:なるほど。そもそもグルテンとは、小麦に含まれるタンパク質のひとつです。そしてこのグルテンが、「子どもの成長過程に悪い影響がある」「太りやすいのではないか」という仮説をもとに、グルテンを含む食材が良くない、というネガティブなイメージがメディアを中心に伝えられることが多いのです。ですが、実際の研究が示していることは、実は逆なんです。

編集:え? そうなのですか?