ティアラ:ラヴァーズ・ノット・ティアラ

1985年11月10日、ワシントンD.C.の駐米英国大使館で開催の公式晩餐会にて。 ティアラ The Lovers Knot tiara /ガラード 写真:AP/アフロ

故エリザベス2世の祖母メアリー王妃が、ケンブリッジ公アドルフィスの妻オーガスタ・オブ・ヘス=カッセル)が所有していた、“ケンブリッジ・ラヴァーズ・ノット・ティアラ”に憧れ、保有していた宝石を使用し、似たデザインをガラードに製作させたのが始まり。
その後エリザベス二世へと引き継がれ、1981年にはチャールズ皇太子(当時)結婚が決まったダイアナ・スペンサー令嬢へ。
実際のところ、その重さゆえに結婚式には実家のティアラを着用されたダイアナ元妃でしたが、皇太子妃時代、それとともに最も愛用されたティアラがこちらでした。

そしてご存知の通り、現在では義理の嫁であるキャサリン妃が受け継がれました。結婚式の際のティアラ以外に、ご公務時に着用されるティアラの中では、まさにこれが代表的。ダイアナ元妃のアイコン・ティアラをキャサリン妃も、最もご愛用中です。

 


パール&ダイヤモンドのイヤリング:サウス・シー・イヤリング

1992年11月3日、韓国、ソウルのブルーハウスにて行われた、公式晩餐会でのダイアナ元妃。写真:IAN JONES/Gamma/アフロ

こちらの起源は知られていませんが、様々なカットが施されたダイアモンドと、大粒の南洋パールがぶら下がったイヤリング。サウス・シー・イヤリングと称され、90年代にダイアナ元妃がとても愛用されていました。

パール好きのキャサリン妃も、特にレッドカーペットなどブラックタイの場を中心に、華やかかつ重要なシーンでよく着用されています。今回、皇太子妃として初の晩餐会にもこれをおつけになり、今後元妃同様に、キャサリン妃の鉄板イヤリングとなることでしょう。

4連のパール・ブレスレット

1995年10月16日、マーガレット・サッチャー女男爵の70歳バースデーパーティーに出席。 パールの4連ブレスレット/エリザベス女王所有 写真:Express Newspapers/AP/アフロ

この日キャサリン妃の手に着けられていたブレスレットは、パールの4連タイプ。エリザベス女王が所有されていたもので、記憶に新しい、国葬の際にもおつけになっていました。

パールはキャサリン妃の鉄板ジュエリーで、他にもダイアナ元妃が所有されていた3連のパールブレスレットも愛用されますが、この日はエリザベス女王が所有されていたこちらをチョイス。3連よりもパールのサイズが大きめで、ダイアモンドが眩く輝くこちらが、ドレスにマッチしています。

生前の女王やダイアナ元妃がともに愛用されていたブレスレットで、おふたりへの敬意と足跡を歩む覚悟の表れともいえるでしょう。

さらに最後にもう一つ。同日、歓迎式で初めてお披露目されたジュエリーがあったんです。それが、いわゆる“皇太子妃のブローチ”です。