いくつになっても恋愛するのは当たり前

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アメリカでは、いくつになっても恋愛するのは当たり前。80歳を過ぎても、セックス(親密なスキンシップ)をしている人が大勢いるようです。アメリカ人と結婚した80歳になるアメリカ在住の私の友だちも、75歳の夫と週に1回はセックスをしているそうで、私が驚くと「それくらい普通よ。夫はバイアグラを使っているけどね」と笑いながら話してくれました。

最近、日本のネットフリックス(Netflix)で、アメリカで大ヒットしたコメディドラマ『グレイス&フランキー』が配信されて話題になりました。このドラマの2人の女性主人公は70代で離婚を経験したあと、恋もすればセックスもする。腟ケア用品を販売したり、バイブレーターを開発したりと、それはもう性的にも活発で、なおかつオシャレ。何年も続いたドラマなのですが、80代になっても、おばあさんには見えません。ちなみに主人公を演じているのは、中高年世代にはお馴染みのジェーン・フォンダ。1937年生まれで、私より17歳も年上です。

そのような情報に接していると、希望がわいてきて、「よし! 私もがんばるぞ!」という気持ちになります。

 

今なら、自分がどうしたいか伝えられる


実際に私は64歳で恋人ができて、いろいろありましたが、現在、人生最高のセックスに近づくため、鋭意努力中。まだまだ未熟者ですが、人生最高のセックスが60代にやってくるというのは、自分の体験から言っても真実味があります。

そう話すと、多くの人が「えーっ!?」と声を上げるのですが、「60歳になれば、女性は妊娠の心配もないし、これが最後の恋かもしれないと思うと開き直れるの。自分がどうしたいか、どうされたいかもわかっているし、それを相手に伝える技術も、若いころに比べればレベルアップしているでしょ」と説明すると、みんな「う〜ん」と言って黙ってしまいます。

呆れているのかもしれませんが、自分では、好きな人ができてから若返ったし、色っぽくなったと思っているので大満足。なんといっても、人生が楽しくなったことだけは間違いありません。