「5月中に完売させる」とノートに書いたら……


パワーウィッシュによってもたらされたハッピーエンディングのドラマとして、とくに象徴的だったのは、2014年に自費出版した『sketch 1』『sketch 2』という作品の、しばらく動きのなかった在庫700冊が、鮮やかに完売したことでした。

夕暮れどきに浮かび上がる、美しいシルエットの照明たち。(写真=書籍『すこやかなほうへ 今とこれからの暮らし方』より転載)

『sketch 1』『sketch 2』を最初に制作したのは合わせて3000部。そのうち2300部はすでに売り上げており、制作費は回収できて、黒字も出ていました。そのため、どうしても売らなければという気が起こらず、ただ在庫だけが残っている状態で数年が経過していたのです。

 

パワーウィッシュの習慣が加わったことで、『sketch』の存在を思い出す機会が増えていたところに、決定的だったのは、2022年4月、牡羊座新月の日。

「過去にうまくいかなかったことに再チャレンジするのに絶好のタイミング」と聞き、『sketch』の在庫の風景がまたふわりと頭に浮かんで、「夏までに完売させる」と書きました。それからボイシーの放送で『sketch』のおしらせを毎日はさむようにしたら、在庫が動きはじめました。

1か月の地道な販促活動によって『sketch』の在庫が残り500冊となった5月、蠍座満月の日。無理を覚悟で「5月中に完売させる」とパワーウィッシュノートに書きました。そのことをまたボイシーの放送で伝えた日から、よくドラマで見る「問い合わせの電話が鳴り止まない」のと同じ現象、つまり、わたしのスマホにオンラインショップの購入通知が絶えず届くという異例の事態が起こったのです。