校則が厳しくても「最大限可愛くしなさい」とお母さんは言ってくれた


荒川さんのTwitterのプロフィールには「ギャル25年目」の文字。つまり生まれたときからギャルってこと? 率直にその疑問をぶつけてみると、よどみのない返事が返ってきました。

エルフ荒川さん(以下、荒川):もう生まれたてからギャルなんです。だからいつからと言われると難しいんですけど(笑)。

 

えっ生まれたときからギャルってどういうこと?! 一瞬困惑しましたが、話を聞いていくうちに、「ギャル歴=年齢」の理由が明らかになっていきました。

 

荒川:気が付いた時から、キラキラしていて、派手なのが好きでした。周りの先輩や友達もギャルでした。だから、自分もギャルとして生きていくものだと、それが普通だと思って育ったんです。それが他の人と違うことをやってるとはまったく気づいていなかったです。
 
―まさにギャル文化の中で育ったんですね。生まれた時から呼吸するように。

荒川:それしか知らないので(笑)。
 
―お母さまが好き、とよくおっしゃってますよね。ギャルマインドの原点はお母さまにあるんでしょうか。

荒川:はい、お母さんもマインドがめちゃくちゃギャルで。お母さんは「お金がなくても見た目には気を遣いなさい」ってずっと言ってました。「派手に可愛くしなさい」って。校則が厳しかったんです。ちょっとでも髪の色(染めた色)が出てきたら、原稿用紙に漢字を書かないとあかんかったから、ずっと書いてました。でもお母さんは、「校則の範囲内で最大限可愛くしなさい」って。黒髪しかダメなんやったらエクステ付けておいで、とか。カラコン付けなさいとか。

 ―パブリックイメージとしてのギャルは、サバサバしている、仲間意識が強い、などあると思いますが、荒川さんにとって「ギャル」とは?

荒川:私にとっては、ギャルとは表現です。やりたいことをやるマインド、見た目、伝えたいこと。自分を表現する方法の一つです。あとは、とにかくキラキラしている。私、キラキラしたものが好きで、ギャルが好きな理由もそれです。
 
あとは、うーん。(考え込む)……困ってるとかじゃなくて、いっぱいありすぎて何を言ったらいいか……。「とにかく全力」ですかね。恋も仕事も睡眠も酒も! 全部全力。その分でっかい失敗もしてまう、でもそれも楽しむ。私は友達の中でもまだおとなしいほうです。周りにいい意味でヤバイギャルが多すぎて。なんであの子らのことこんなに好きなんやろ?って思ったら、もう「常に全力」なんです。毎秒を楽しんで、全力投球。「ゼロか百」。見ててすごいなって。

ー「ゼロか百」とはどんな感じでしょう?

荒川:ある子は、好きなアイドルグループの握手会のためにCDショップに売ってるCD全部買ったのに、落選したんですよ。そのために、一日中バイトしてお金貯めたのに。それでこんなん(ベローン)ってなってて。この人マックスやん! って。他の友達を思い浮かべても、めっちゃ走ってるイメージ。恋も仕事も絶対掴む、というか。気持ちを強くもってる。そこが好きかもしれないです。