「パパの仕事のほうが大事」7歳男児の発言に驚愕

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友人のローリーはエンジニア兼科学ライターで、夫もエンジニアです。数年前の夏、夫は外出中で、家にいるのはローリーと7歳の息子ルークの2人でした。ローリーが自分の部屋で仕事のメールを確認していると、ルークは母親が自分にかまわず仕事をしているのが気に食わないのか、何度もじゃまをしに来たそうです。

 

「まだやってるの? もういいでしょ!」ルークは(また)部屋に入ってきて言いました。
「パパがメールしてても文句を言わないのに」と、ローリー。
「パパは仕事だもん」
「ママだって仕事だよ」
「でも、パパの仕事のほうが大事でしょ」

子どもの性差別発言には、アゴがはずれそうになるほど驚いた経験が何度もあります。性差別発言を聞くたびに1ペニー硬貨(約1円)をもらっていたら、今頃私は本など書かずにバミューダ諸島のビーチでのんびりくつろいでいるでしょう。

性差別発言の多くは、「女の子(男の子)だからこれをしてはいけない」「この服を着てはいけない」という内容です。ルークの発言は、幼い子でさえ「男性の社会貢献のほうが女性の社会貢献よりも価値がある」と考える場合があるという実例です(ローリーによると、ルークは夫婦の収入を知らないのに「パパのほうがお金をかせいでる」と言ったそうです。ちなみにローリーは博士号を取得しており、夫は取得していません)。