大人になってくると、自分の定番が増えていきますよね。安心感はあるけれど、ときにずっと同じところで立ち止まっているような気持ちになることも。「香り」もそう。決まった香りもいいけれど、自分の定番ではなく、新しい香りを、あえて自分以外に選んでもらったら……? 今回はプライベートでも親交のある、モデル高山都さんとミモレでの連載でもおなじみブランディングディレクター行方ひさこさんが、東京・表参道にあるフレグランス専門店「ル ラボ 青山」にお邪魔して、お互いの新しい香りを選びました。

モデル高山都さん(右)とブランディングディテクターの行方ひさこさん(左)。


世界観が伝わる洗練された空間で、ゆっくりと気になる「香り」をお試し!

今回訪れたふたりが訪れたのは「ル ラボ 青山」東京都港区南青山5-5-24  tel. 03-6419-7167

ル ラボでは、ショップの方の丁寧な説明の元、ゆっくりと香り選びを楽しむことができます。まずは現在18種類あるフレグランスの中から、気になるものを試してもらいました。普段はゼラニウムを愛用しているという高山さん、黒い果実の香りが好きだという行方さん、今回はそれぞれにどんな香りを選ぶのでしょうか?

ル ラボ:今日はよろしくお願いします。おふたりは普段どんなふうに「香り」を使っていらっしゃいますか?

高山:好きな香りがあって、つけるとしたらゼラニウムです。でも、その日の予定次第で、たとえば食事に行くときなんかはつけないし、毎日ではないですね。

行方:私もそうかも。つけるなら決まった香りがあって、その日の予定でつけるかどうか決めています。でも、今日は一日ずっと家で過ごす、なんてときは、決まった香り以外も試してみたりすることも。

ル ラボ:そうなんですね。ル ラボにお越しいただくのは初めてですか?

行方:ずっと気になっていたところに今回のお話をいただいたので、今日まで入らないようにしていました(笑)。

高山:私も同じだわ(笑)。でも、先日結婚のお祝いで友人からル ラボのキャンドルをいただいたんです。

ル ラボ:そうでしたか。では、おふたりともほぼ初めて体験していただくということですね。では、最初はル ラボの代表的な香り「SANTAL 33」からにしましょう。

ル ラボのショップスタッフの方とともに、気になった香りを実際に香りながら、好みのものを探していく。 一つひとつの香りについて、丁寧に選ぶプロセスも魅力。ソウルと呼ばれる店舗スタッフの方と話しながら、自分にあった香りを選んでみて。

行方:モヒートみたい!? 

高山:甘さもあって、おいしい香りだね。

ル ラボ:カルダモンが使われているのと、皮の香りもほんのりとあって、女性からも男性からも人気なんですよ。ル ラボが誕生したニューヨークでは、街中からサンタルの香りがしている、なんて言われていたこともあるくらい愛されているんです。次は「BAIE 19」です。雨上がりの大地をイメージした香りで、ドライジュニパーベリーなどが使われています。

行方:うん、これいいね! これかな~。

高山:決めるの早いよ(笑)。雨上がりをイメージしているというのも優しくて前向きな感じがいいね。肌に乗せたら、また少し香りが変わりそう。なんだか母性も感じる香り。

ル ラボ:そうですね。肌に乗せるともう少しドライジュニパーベリーの甘さが引き立って来ますね。次は「THÉ MATCHA 26」です。

行方:普通に思い描く“抹茶”とは違いますね。でも、肌なじみがよさそうな香り。

ルラボ:そうですね。抹茶そのものではなく、抹茶を点てる茶室をイメージした香りなんです。

高山:なるほど、だからすっと整う感じがするのか! お着物や浴衣を着るときにも合いそうですね。ちなみにお名前の最後についている数字はどういった意味があるんですか?

 

ル ラボ:これはそのフレグランスに使われている材料の数です。たとえば、東京限定の東京をイメージした「GAIAC 10」は、10種類の香料が含まれているということです。

高山:そうなんですね。そして東京をイメージした香りって気になる! 一体どんな香りなんですか?

ル ラボ:ぜひ、試してみて下さい。ムスクやパロサントなどが使われています。

高山:聖なる木といわれるパロサントですか!? 私もたまに焚きますが……、東京は邪気が多いってこと(笑)!?

行方:浄化したほうがいいということかしら(笑)。でも、だんだん甘い香りになってきたよ。とっても甘い!

高山:甘い蜜が多いのかなあ(笑)!?

行方:作られた方はこんなイメージなんですね。人によってとらえ方って違うから、新たな視点を教えてもらったようで、それもまた面白いですね。

ルラボ:次は、またがらりと表情の違う「BERGAMOTE 22」です。ベルガモット、マンダリンが中心です。

行方:優しい、暖かい香りですね。柔軟剤のCMで描かれるような……。

高山:わかる! お日様の匂いがしてくるような感じでしょ!? これは晴れた日につけたいね。

いろいろと香りを試したところで、お互いに似合うと思う「香り」を決定。ふたりは、いったいどんな香りをお互いに贈ることにしたのでしょうか。

ル ラボでは、購入する「香り」が決まってから、ショップ内でスタッフがその場で調合してくれる「フレッシュ ブレンディング /(※ラボ併設の店舗のみ。提供サービスについては公式サイト内ショップリスト参照)」というサービスを行っている。調合したての新鮮な香りから次第に落ち着いていく、香りの変化も楽しめる。


お互いが思い描く、それぞれのイメージ、そしてそれに似合う香りは?


高山さんは行方さんのイメージに合うもの、行方さんは高山さんの雰囲気に合ったものを選ぶことに。ちなみにそれぞれどんなお人柄なのでしょうか?

高山:ひさこは仕事ができるかっこよくて賢い女性というイメージを持っている方が多いと思います。今も全国を飛び回って、土地土地の魅力を伝えるために奮闘していて、本当にその通りなんですが、私の知っている彼女は、かっこいいより可愛い人かな。すっごくピュアで、少女みたいなところもあって……。

行方:少女!? 自分では小学生男子みたいだなって思っていたんだけれど(笑)。でも、なんだか嬉しい言葉。都は一度やると決めたら、絶対に続ける意志の強い人。私にはまったくない面なので、尊敬しています。イメージにないかもしれないですが、意外に“スポ根”だよね。

お互いをよく知るおふたり。実際に「ル ラボ」の香りの中から、どの香りを選んだのでしょうか? ちなみにル ラボではボトルのラベルに23文字まで印字できるサービスも行っています。今回はおふたりにも印字も考えてもらっています。そのメッセージもぜひチェックしてみて下さいね。

Special Movie
ふたりが実際に香りを選んでいる様子を
動画でチェック!

 


TO MIYAKO FROM HISAKO
行方さんが高山さんに選んだのは「LYS 41」

LYS 41 50㎖¥26950/ル ラボ

なんとなく都をお花に例えるなら素朴で可愛らしい“野花”をイメージする人が多いのかなと思うんです。確かにそれが似合うときもあったけれど、今は空に向かってパーンと咲く大輪の花。芯が通っていて、背筋がしゃんとしていて、そして凜としてる。そんな彼女には、百合を使った「LYS 41」がぴったりだと思いました。
 

TO HISAKO FROM MIYAKO
高山さんが行方さんに選んだのは「BAIE 19」

BAIE 19 50㎖¥26950/ル ラボ

今、仕事でいろんな土地に行って、さまざまな土地の匂いを感じているからこそ、「いつだってここがあなたの居場所だよ」というメッセージを込めて、雨上がりの大地をイメージした「BAIE 19」を選びました。今の彼女のライフスタイルに寄り添ってくれる香りなのかなと。

あえて自分ではなく、友人に決めてもらうという新しい「香り」の選び方、新鮮でしたね。友人同士はもちろん、パートナーで、親子で……。ふだんはあまり伝えることのない、それぞれのイメージや思いを「香り」を通して話すことは、関係性が深まったり、お互いがこれからの自分を描くときのいいヒントや刺激になるのではないでしょうか。気になった方は、ぜひショップを訪れてみて下さいね。

Informatione
ル ラボのキャンドルに新しい香りが仲間入り!

忘れられない香り「AMBROXYDE 17」が新登場

クラシック キャンドル AMBROXYDE 17 245g ¥11000/ル ラボ

新しくラインナップされたキャンドル「AMBROXYDE 17」は、天然のアンバーグリス(竜涎香)を表現した香り。その形成過程からは想像もできない甘く魅力的で一度香ったら忘れることができないほど。それをベースに、ムスク、各種ウッド、ジャスミンの花びらの香りで構成されています。希少なアンバーグリスをル ラボらしい、新しい香りに昇華させたニューインはぜひ楽しんでみて下さい。

取り扱い店舗:
全国ル ラボ直営店及び百貨店/ル ラボ 公式オンラインショップ


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提供/ル ラボ
tel. 0570-003-770(ル ラボ お客様相談室)

※すべての金額は2023年4月現在のものとなります。

撮影/木村敦
 出演/高山都、行方ひさこ
 ヘア&メイク/鈴木智香(AKA)
構成・文/幸山梨奈