人間関係は自分でマネジメント。ときどき見直して整理を


人がいだくストレスの9割は対人関係ではないでしょうか。人間関係のストレスは、自律神経をかき乱します。しかし、人はひとりでは生きていけませんし、仕事をするとなれば、必ず人とのかかわり合いが出てきます。さらに、仕事には生活がかかっているため、がまんにがまんを重ねて心が病んでしまう人もいます。

私自身も、人間関係で悩むタイプですので、みなさんの気持ちがわかります。そこで実践していただきたいのが、「がまんの期限を決める」ということです。

たとえば、仕事の人間関係で悩んでいたとしたら、1カ月間とか2カ月間とか、いつまでがまんをするかを決めるのです。そして、その期限がきたときに、それ以上がまんができなかったら、その関係を解消する行動を起こすのです。自分の体を壊してまでがまんする必要はありません。転職をしたり、意見書を出すのもいいでしょう。辞職する覚悟で言いたいことを全部、本人にぶちまけるのもいいですね。

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「ため息」をついても幸せは逃げない


そこまでいやな人間関係でなくても、気乗りがしない飲み会など、よけいなところでの疲れは排除しましょう。人間関係もときどき見直して整理し、気の合わない相手とは距離をとったりすることもたいせつです。

 

また、いやな人と顔を合わせることを想像するだけで、「ため息」が出てしまうものです。「ため息をつくと幸せが逃げる」と言いますが、自律神経の観点から見ると「ため息をつくと幸せになる」と言っていいぐらい、ため息は自律神経をととのえることができます。心配事があると、体が緊張して血管が収縮したり、呼吸が浅くなったりするものです。いわば交感神経が優位になっている状態です。そこで、「ふ〜」っと大きなため息をつくことで、呼吸も深くなり、血行がよくなってリラックスすることができます。