気温の変化や騒音、花粉などもストレスになる


現代はストレス社会。仕事関係、家族関係、将来や健康への不安など、さまざまなストレスに囲まれています。私たちを刺激するすべてのものがストレスなので、実は気温の変化や騒音もストレスですし、PM2.5のような公害、花粉などもストレスです。

これらのストレスは、交感神経を刺激したり、花粉などは体の中でアレルギー反応を起こしたりと、私たちの心身に大きな影響を与えます。そこでストレスをなくしてご機嫌に過ごすために瞑想やヨガ、アロマセラピーなど、古今東西、さまざまなメソッドがあるわけです。

写真:Shutterstock


ストレスは複数あるほうが、気持ちがラクになれる


しかし人間、生きている以上、ストレスをゼロにすることはむずかしいものです。そこで逆転の発想が必要です。みなさんも10代のころ、恋愛で悩んで死んでしまいたい気持ちになったことがあるでしょう。小学校のころ、翌日の給食に嫌いなものが出るので学校を休みたい、台風で学校が休みになればいいのにと真剣に悩んだりしませんでしたか。

大人になってみれば、「なんであんなに悩んだのだろう」と思うものですが、実はストレスが1つしかないと、それだけにとらわれてしまうので、悩みは深い沼のようにどんどん深刻になってしまうのです。

 

ですからストレスはあってあたりまえ。しかも複数あったほうが1つに悩みが集中しなくてすみますし、「あんなに悩んだストレスはあとから考えるとたいしたことなかった」と思うことで、いまかかえているストレスへの耐性が強くなります。