古くからの友人が、気がついたらILLUMS青山のディレクターになっていました。知り合った20代前半は、お互いにお洋服やアクセサリーを作っていたのに、いつの間にかライフスタイル方向に。これも、時代の流れですな。

久しぶりに連絡を取り合い、お互い近況報告を。そんな中、引っ越して1年以上経つのに部屋に何もなくてがらんとしてること、そのお悩みを相談することに。

 

私には、どうしても、どうしても欲しい椅子があって。でも、そのヴィンテージたちは、奇跡的に出会わなければ出会えないし、そして、かなり高額なもの。だから、いつか、いつかと思いながらも、他のものを買うのは気がひけて………。

でも、そんなこと言ってたら、一生部屋に何も置けないじゃないか!まるで初恋の人じゃないと結婚しない! って駄々をこねてるうちにお婆ちゃんになっちゃったみたい、私(笑)。

 

そう、初恋の人はフィン・ユール。

仕事でコペンハーゲンに行った際に立ち寄った「フィン・ユール邸」。代表的なチェアーは実物も写真も見ているのに、この世界観にすっかりやられてしまいました。それからと言うもの、デスクトップやSNSのカバーなど、目につくところは全てこの画像に。なんだか分からないないのですが、元気が出るんですよね、これを見ると。

デンマークの建築家、家具デザイナーであるフィン・ユールは、アルネ・ヤコブセン、ハンス・J・ウェグナーと共に、デンマークの近代家具デザインにおける代表的な人物。でも、現存する作品数はかなり少ないのです。


リビングをトータルコーディネートしてもらってみた。

 

なかなか手に入らないものに、いつまでも恋焦がれていても仕方がないということで、ILLUMS青山ディレクターの山岡くんにお部屋をトータルコーディネートしてもらうことに。ファッションやアクセサリーのデザイン、ホテルの空間やイベントのデザインなど、さまざまな角度からデザインを通してアプトプットしてきた彼だからこその哲学やアプローチが、とても心地良い。

ILLUMS青山は、個人向けだけでなく法人向けにもBESPOKEを行なっていて、これが、どちらもかなりの人気なんだとか。

お友達のお母様から譲り受けた韓国の古い車箪笥と大きな木のスツール、友達に作ってもらったミラーはそのまま活かし、「あまり色を使わずにシンプルにして欲しい。ダイニングテーブルはラウンドがいい!」というお願いだけしてお任せしました。

ものがあるべき場所にきちんと片付けられているのが好きなので、決してものが少ないわけではないんです。かなり我慢しているけれど、幼少の時からの収集癖はいまだに健在だし、仕事柄(と、言わせて!)服と器は人一倍多い。ここに引っ越す際に、段ボール30箱分の本を引き取ってもらったから、やっと収納できたというギリギリなライン。

次々と運び込まれる家具たちに、終始ワクワク。以前から気になっていたSTUDIO THE BLUE BOY のラグを選んでくれていたことも嬉しかった。カラフルなものしかないのかと思っていたけれど、こんなシックなものもあるのね。以前から、座椅子のようで可愛いなと気になっていたGUBIのソファー「Pacha」は、目線が低いので、いくつ置いても、全く圧迫感がなく、部屋が狭く見えないのです。

北欧のシンプルで機能的なデザインと、愛用の和の日用品がうまくミックスされた心地の良い、柔らかい空間に仕上げてもらいました。所々に散りばめた黒が、甘すぎずナチュラルすぎず、程よく引き締めてくれています。さすがです。

元々、私は和の要素と北欧家具が調和された空間が好き。数奇屋造りに北欧のヴィンテージ家具なんて大好物です。もちろん、北欧のインテリアの中に、少しだけ和の要素が入っているのも落ち着きますよね。

青山店に再現してみた。

写真だけだともったいないよねという話しになり、今回のお部屋をポップアップとして下記で展開させていただくことになりました。店頭で質感や座り心地などを確かめていただけたら!他にもおすすめのブランドなどを少し選ばせていただいています。

HISAKO’s ROOM with ILLUMS◇場所:ILLUMS AOYAMA
(〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-35-8 ハニービル青山 1F、B1F)
◇開催期間:2023年3月23日(木)- 4月11日(火)※水曜定休
◇営業時間:11:00 - 19:00 

コーディネートに使われたアイテムの詳細などはこちらをご覧くださいませ。


それでは、最後までお読みくださって、ありがとうございました。
ポップアップへもぜひ足を運んでいただけたら嬉しいです。

北欧と和がミックスされた心地よい行方さんの部屋を見る
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写真・文/行方ひさこ


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