パラダイムシフトの今、「美の価値観」を刷新し続けてきた美容ジャーナリスト齋藤 薫さんが、注目したいある視点をピックアップします。

 

センスある人だけが知っている
今、何を選ぶのが、最善か?

 

化粧品か、美容医療か、これは今いよいよ悩ましい選択となりつつあります。今までになく、その距離が近づいたようにも思えるし、一方でコスメはやはりどう頑張っても美容医療には勝てないようにも思えるし……。将来的にも、どちらに頼るべきなのか?   それはミモレ世代にとって、極めて大きな問題です。

ましてや“どちらをどのように選ぶのか?”には、その人の知性とセンスがそっくり現れる……そう言われるから。

そこで結論を出す前に、じつは知っておいてほしいことがあります。今1番注目すべきはむしろ「美容医療から着想を得て、そのメカニズムを取り入れることで、今までにない化粧品を生み出そうとする研究開発が進んでいる」ということ。

私たちは、どうしても「最新コスメ VS 美容医療」というふうに、2つのカテゴリーを競わせてしまいがち。でも、美容医療から着想を得た新しい化粧品開発をするメーカーが存在するのです。そんな考えを持ったメーカーがあるとは思わなかったかもしれません。

でもそうやって、物事を柔軟に考え、今最善と言えるものを選べる人こそが、これから年齢を重ねても重ねてもなお、美しさを増やしていける知性とセンスのある人、そう言えるのではないでしょうか。