シューズの進化って凄まじい! 数年前には想像もしなかったような斬新なデザインや機能やコンセプトがリリースされ、毎回、こんな手があったのか、と驚いてしまいます。先日また、びっくり仰天なニット素材のランニングシューズの発表会に行ってきました。
そもそもシューズの「発表会」って??? 基本的に各メディアのスポーツウエア担当者を招いて新作のお披露目会なのですが、わかりやすく解説するため、学者によるミニ講義や実験、アスリートによるトークショー、実際に実物を履いて走ってみる試走会なども開催されます。
今回は300M日本記録保持者のスプリンター、藤光謙司選手、順天堂大陸上部の小山香子選手がその履き心地を語ってくれました。ユニークなのはなんといっても地下足袋のようなこのデザイン!「最初はどうやって履くんだろうと驚きましたが、足の付け根からア足首、甲までが一本になったような一体感」と藤光選手。長距離走者の小山選手も「アッパーのフィット感が心地よく、今までになかった、疲れを感じない感覚。競技にはもちろん、長い時間歩くときのような、日常使いにもよさそう」とコメント。「いつまでも走れそうなので飛びすぎ注意! 体力が追い付かないくらいの推進力ですよ」と藤光選手。う~ん、これは期待できる!
ということで発表会第2部は試走会。じっさいのこの新製品「ナイキ ルナエピック フライニット」を履いて街へ飛び出します。靴下を履くような感覚なので思ったよりも装着しやすい。かえって普通のランニングシューズより楽ちんです。
アウトソールにはゴムを使用せず、足圧分布図を参考にレーザーで切り込みを入れた構造。この幾何学模様のようなソールのおかげで、かかとからつま先までの重心移動が滑らかになり、クッション性を最大に活かせるのだそう。なるほど! 甲の部分はすべてニット素材ですが、よく見ると、細かい網目とざっくりとしたゆるやかな編目があるのに気づきます。しっかりホールドする部分と伸びて伸縮する部分がそれぞれあるっていうわけ。足にぴたっと吸い付くようなフィット感はニット素材だからこそ、可能になるのですね。
ウォーミングアップの後、ペーサーについて代々木公園へと向かいます。むむむ。足首のホールド感は今までにない感触。走った時に前に自然に進む足抜けも抜群。疲れないでいつまでも走れそうという両選手のコメントにも納得しました。表参道の交差点あたりまでみんなで走って、約4.5キロの試走RUNが終了。夜の表参道を走るのもなかなかない新鮮な経験でした。
そして数日後は、同じくナイキのゴルフイベントにも参加。登場したのはなんと全米オープンで活躍する美貌のゴルファー、ミッシェル・ウィー選手。ナイキのスタジオでコアトレーニングに参加したり、同じくナイキ契約ゴルファーの葭葉ルミ選手とトークショーをするなど、日本のファンと交流しました。
印象的だったのはシューズについてのコメント。「ハイカットのカラフルなゴルフシューズが欲しかったの。フィット感もホールド感も抜群!」と太鼓判を押すウィー選手お気に入りのナイキ フレイザーはバスケットシューズにインスパイアされたデザイン。葭葉選手が手にしているのはニット素材の「ウィメンズ フライニット チャッカ」。足全体にフィットする伸縮性に優れています。競技の枠を超えて最新の機能を取り入れているシューズがどんどん登場しています。
ランニング、サッカー、ゴルフなど様々な競技に展開されているフライニット。快適に毎日を過ごせる日常使いでもフル活用してくれそうなニット素材に今シーズンは注目です。
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PROFILE
間庭典子/フリーライター。取材をきっかけに走りはじめ、ランニングやゴルフなどウェルネス関係の分野でも活躍。