格式ある〝喪のジュエリー”として知られる「ジェット」のジュエリー。ヴィクトリアンジェット【3点セット】右から、実りの葉ブローチ、丸玉グラデーションネックレス、カボッションピアス・イヤリング¥352000/すべてmi-mollet STORE

突然やってくる、お悔やみの場面。喪服は持っていても、ジュエリーはなんとなく無難な手持ちのものを合わせている、という人も多いのではないでしょうか。ミモレストアで新たに発売させていただくのは、漆黒の高貴な輝きが美しい「ジェット」のジュエリー。英国王室や日本の皇室の喪の席でも愛用されている、由緒正しいモーニングジュエリー(葬儀の際に着用するジュエリー)です。中でも、今回ご紹介させていただく「ヴィクトリアンジェット」は、最良質のジェット原石と日本の最高技術の加工を誇る、数少ない信頼のブランド。「ジェット」の歴史と「ヴィクトリアンジェット」のジュエリーについてご紹介します。

イギリスのヴィクトリア女王が愛用した宝石

ヴィクトリアンジェット【2点セット】右から、丸玉グラデーションネックレス、カボッションピアス・イヤリング¥209000/ともにmi-mollet STORE

「ジェット」は紀元前1万年前から魔除けとして身につけられていた、人類最古の宝石のひとつ。ジェットを愛用した人物の中で最も有名なのが、英国のヴィクトリア女王です。最愛の夫、アルバート公を亡くしたヴィクトリア女王が喪に服す際、ジェットをモーニングジュエリーとして定め、欠かさず身につけたことがきっかけでイギリスを中心にヨーロッパで大流行しました。イギリス王室に倣い、日本でも明治期以降、喪の正装を黒の洋装とし、「黒玉」(ジェットの和名)をモーニングジュエリーとして採用しています。故人を哀悼する気持ちに寄り添うような、気品溢れる落ち着いた漆黒の輝きが魅力です。

100年の時を経て蘇った“幻の宝石”

写真:アフロ
写真:アフロ

「ジェット」のルーツは流木の化石。1億8000万年前、古代植物が流木となり長い時を経て化石化した、有機質の宝石です。同じ黒い宝石でも、鉱物であるオニキスと比べると、ジェットはしっとりしたビロードのような質感と深みのある艶が特徴。
19世紀ヴィクトリア時代のヨーロッパで大流行するものの、その後は長きに渡り新たな採掘ができない時代が続き〝幻の宝石〟と呼ばれました。しかし近年、中国で高品質のジェット鉱山が発見され、100年ぶりに蘇ることに!しかしその鉱山も今は閉鎖され、ジェットは今ある原石が残るのみという稀少な存在となっています。

関連記事
【雅子さま】英国葬儀で話題になった漆黒の宝石「ジェット」。その気品溢れる喪の着こなしを紐解く>>

【漆黒の宝石ジェット】雅子さまはじめ皇室の喪のスタイルに欠かせないブローチ、ネックレス、イヤリング>>


種類豊富な「ヴィクトリアンジェット」の中から、ミモレが選んだのはこちらの3点


1. 丸玉のグラデーションが美しい42㎝ネックレス

「ヴィクトリアンジェット」丸玉グラデーションネックレス
素材:ジェット、水牛の角(留め具部分)長さ約42㎝

グラデーションが美しい、42㎝の丸玉ネックレス。6㎜玉~12㎜玉まで1ミリ単位でサイズの異なる玉が連なり、つけた時、首すじのラインを美しく魅せてくれます。クラスプ(留め具)までオール黒で統一されているところがクールでモダン! クラスプは金属ではなく上質な水牛の角を使用し、「V JET」の刻印が施されています。ヒンヤリとした冷たさ、嫌な重さがなく、心地よく身に着けられるところも高ポイント。

2. 耳元に優美な艶を添えてくれるドーム型のピアス

「ヴィクトリアンジェット」カボッションピアス(*イヤリングも選択可)
素材:ジェット、K14WG  サイズ:(直径)約14mm、(高さ)7mm

14ミリの丸玉をドーム型に研磨したピアスは、ネックレスとセットで身につけたときにバランスのよいサイズ感。こちらもネックレス同様、軽量でストレスのないつけ心地です。球体ではなくドーム型だから耳たぶにぴたっとフィットし、落としにくいというメリットも。植物由来のしっとりした艶と深みのある黒は、日本人の肌や髪色に美しく映えます。ピアスとイヤリングの両タイプからお選びいただけます。

3. 装いが格式高くなる、葡萄の葉モチーフのブローチ

「ヴィクトリアンジェット」実りの葉ブローチ
素材:ジェット、シルバー925(留め具部分) サイズ:横68x縦57×高さ10.5mm  重さ:約17.5g

実際に試着させていただいたミモレスタッフの間でも、「これを付けるのと付けないのでは、印象が全く違う!」と話題だったのがこちらのブローチ。豊穣のシンボルである葡萄の葉がモチーフで、「穐葉アンティークジュウリー美術館」所蔵のヴィクトリア期のデザインを復刻した特別なジュエリーです。一見、大きめのサイズに見えますが「黒一色」だから服にシックに馴染み、凛とした存在感を発揮します。

「ヴィクトリアンジェット」は原石の良質な部分を選りすぐって使用しているため、製品化できるのは原石のわずか数パーセント。その貴重な資源を大切に扱い、 独自に開発したジェット専用の研磨機でひとつひとつ丁寧に仕上げることで、製品不良率はごくわずかという技術力と商品管理力の高さを維持しています。また、ジュエリーをご購入いただいた方に長く安心してお使いいただけるよう、日本彩珠宝石研究所の鑑別書と品質保証カード、そしてジェットの歴史を楽しめるブックレットを同封してお届けさせていただきます。

モーニングジュエリーとしてはもちろんのこと、シンプルなシャツと合わせたり、ファッションアイテムとして日常使いしてもスタイリッシュで素敵。その稀少性ゆえ、年々価値が高まっているため、早いうちに手に入れるのがおすすめです。親から子へ、子から孫へと何世代も受け継いでいける〝一生もの〟の価値を持つ「ジェット」のジュエリー。この機会に是非、お手に取られてみてください。

関連記事
【雅子さま】英国葬儀で話題になった漆黒の宝石「ジェット」。その気品溢れる喪の着こなしを紐解く>>

【漆黒の宝石ジェット】雅子さまはじめ皇室の喪のスタイルに欠かせないブローチ、ネックレス、イヤリング>>

取材・文/塚本桃子
構成/朏亜希子(編集部)