日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。

今日ご紹介するのは、昨今のジェンダー平等の動きの弊害にモヤモヤしているというエピソードです。

 


「女性蔑視発言された!」総合職女性のご注進で、職場の飲み会が減りました


エピソードをお寄せくださったのは、長らく秘書として働いているユミエさん(39歳・会社員)。

メーカーの管理部で、10年以上総務兼秘書として働いています。総合職の男性たちをサポートする仕事で、世話好きでこまごまとした調整や事務が得意な自分にぴったり。「ユミエさん、ありがとう!」と言ってもらえるとやりがいを感じます。

以前はよく、上司や同僚の男性陣と定期的に飲み会をしていました。無礼講でわいわい盛り上がって、「ユミエさんなんで結婚しないの?」「うるさーい!」みたいなお決まりの会話も私は楽しかった。いつもではありませんが繁忙期が終わった後なんかはお会計も奢ってくれます。私にとっては、仕事仲間との仲を深める大切な場でした。

しかし最近は、そんな飲み会もかなり減ってしまいました。コロナ禍も理由の一つですが、それ以上に会社のコンプライアンス意識が高まって、男性の女性に対する言動に厳しい目が向けられるようになったのが大きいと思います。

私の職場でも、数年前に総合職として入社した若い女性が「飲み会で『彼氏いるの?』『そんなんじゃ結婚できないぞ』と言われた。男性たちの女性蔑視発言がひどい」と人事部にご注進して大きな問題になりました。それ以来男性陣は委縮して、飲み会は男性だけで行くようになり、仕事中もあまり雑談しなくなったようです。私はなにも気にしていなかったのに……。飲み会に誘われなくなって、なんだか仲間じゃなくなってしまったようで寂しいです。

 


「飲み会」が悪いわけじゃないはず


同僚との飲み会はストレス発散にもなるし、フランクな雰囲気でコミュニケーションがとれる貴重な機会ですよね。「厳しい人だと思っていたけれど、こんな面もあるんだ」「あの仕事には、こんな裏事情があったんだ」と、仕事をする上で役に立つ情報も得られたりします。

それが、ジェンダーに対する意識の高まりにより減ってしまったのは確かに寂しいですね。参加を強制されるものではなかったのだとしたら、「もしかして仲間外れ……?」という気持ちになってしまうのも分かります。

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【漫画】ジェンダー意識の高まりの副作用?飲み会自粛が寂しい…
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