子どもたちはかわいいけれど、タスクが多すぎてうっかり忘れものが多かったり、部屋が散らかりっぱなしだったり……。そんな、あたふたする毎日をなんとか変えたいと、ライターの綾瀬ゆうこさんが上梓したのが『発達障害ママの子育てハック』です。発達障害の特性をもち、2人の子どもを育てるシングルマザーだという綾瀬さん。本書では、自身が実践して「これは効果があった!」という子育てハック85個を簡潔に楽しく教えてくれます。今回は特別に、その一部を抜粋してご紹介。ちょっとした工夫で子育ての「しまった!」を減らす工夫が満載です!
「もしかして発達障害かも?」と思ったら
まずは、発達障害のうち、どの特性に当てはまるのかをチェックしてみましょう。発達障害にはさまざまな種類があるのですが、その中から主要な2つの特性(ADHDとASD)をピックアップしました。「どんなことが苦手なのか」によって、このどちらの特性に近いのか、ある程度目星をつけることができます(ちなみに私はADHDの事例の9割に当てはまります!)。
●うっかり・ぼんやり・そわそわさん(ADHD)かも?
・子どもの頃、「忘れ物が多い」「落ち着きがない」と先生に注意されることが多かった
・流れ作業やシンプルな作業が苦手
・じっとしていることが苦手で、授業参観ではすぐにそわそわしてしまう
・子ども関連の大切な書類の存在をうっかり忘れてしまう
・ママ友につい言いすぎてしまい、「あんなこと言うんじゃなかった……」と後悔する
・「いいかも!」と思うとすぐに買い物をしてしまう
・人の会話に割り込んで主役泥棒になってしまう
・集中できずに、いろいろな家事がやりっぱなしになる
・学校や役所関係の面倒な手続きを先延ばしにしてしまい、期限を守れない
・PTA総会や保護者会で聞いた話が頭に入らない
・母子手帳や健康保険証など重要なものを頻繁になくしてしまう
・気になることはすぐに検索してしまう
これらに当てはまる場合は「ADHD(注意欠如・多動性障害)」に近いかもしれません。
ADHDは落ち着きがなかったり、衝動的に行動してしまったりと、多動性や衝動性、不注意な言動などが特徴です。
●空気を読むのが苦手なこだわりさん(ASD)かも?
・毎日、朝ごはんに必ずこれを食べると決めていて、食べなければ気がすまないものがある
・ママ友とのグループ行動が苦手
・「空気が読めない」と言われることがある
・子どもが落ち込んでいても察してあげることができない
・仕事で「適当に」「多めに」「少しだけ」と言われると頭に「???」が浮かぶ
・社交辞令を真に受けて、恥ずかしい思いをすることがある
・ルール通りに行動したがる
・洋服のタグや特定の材質、しめつけ感ががまんできない
・ドライヤーや掃除機、人混みの音など、特定の音が耐えられない
これらに当てはまる場合は「ASD(自閉スペクトラム症)」に近いかもしれません。
ASDは自分ならではのこだわりが強く、人とのコミュニケーションがあまり得意でない、場の空気を読めないといった特徴があります。
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