3年前にセキセイインコを飼い始めてから、鳥、そして動物の面白さを感じています。動物から学べることも意外と多いのです。
今回は、愛鳥・あいちゃん(オス)との生活で、私が日々、感じていることを紹介します。

 

意志疎通をとってくるセキセイインコ


私の1日は、あいちゃんで始まります。朝、外が明るくなってくると、あいちゃんの「ケージから出せ! 出せ!」コールが始まり、起こされます。
あいちゃんはケージから出ると、まず私の手に止まり、必ずその上で朝一の大きなうんちをして、部屋にある色々な「鏡に写った自分(※あいちゃんは、「仲間」だと思っている)」に挨拶をしに回るのが日課です。

たった20センチほどのセキセイインコですが、「人間の2歳児並みの知能」があると言われていて、思い(心)がきちんとあります。ただただ本能で生きているわけではなく、彼なりに考えたり、意思疎通もとってきたりするのです。
もちろん能力や性格に個体差があるので、今回はあくまでも「あいちゃんに限った話」のこともあるし、他の鳥と共通しているところもあるかもしれません。
 

「思いのキャッチボール」をしている


うちは1羽飼いで、私は1人暮らし。生後2ヶ月のときに我が家に来たので、どちらかというと人間の生活に馴染んだ“人間寄りの鳥”と言えるのかもしれません。
あいちゃんは、私をつがいだと思ってくれているようです。

一緒に暮らしていくうちに、あいちゃんは私が話す言葉を少しは分かってきていますが、そうはいってもセキセイインコ。言葉によるコミュニケーションを取れない分、テレパシーじゃないですが、人間と鳥との「思いのキャッチボール」が日々、行われています。
目と目を合わせると、お互いの感情を読みとれることが多いし、言葉を交わさなくても、不思議と気持ちが通じ合っているのです。

 

たとえば、私があいちゃんを「ただ単に撫でているとき」と「愛情を込めているとき」とでは、同じ撫で方のつもりでも、あいちゃんの反応が全然違います。やはり“思い”をキャッチしているのでしょう。

あいちゃんは、私のことをよく観察しています。私の機嫌が悪いときは肩に止まってきて、「どうしたの?」と言っているかのように、私の機嫌をとろうとしてくれるところがあります。
愛鳥に気を遣われてしまっては、私も機嫌を直すしかありません(笑)。

もちろん「思いのキャッチボール」というのは、自分が投げた球(思い)を受け取ってもらうだけでなく、自分も相手の球(思い)を受け取らなくては成り立ちません。
私も「あいちゃんが今、どんな気持ちでいるのか」を観察しながら生活しています。

たまに、あいちゃんが私に対して怒っているときは、「鏡に写っている仲間(※あいちゃん自身)」に対して、愚痴っていることがあります(苦笑)。「ひどいよ。むかつくよ」と言っているようです。

 

そんなときは、笑っちゃうくらいかわいいです。つくづくインコには感情(心)があるのだなぁと感じます。

鳥に限らず、動物は気配や雰囲気に敏感なので、ときどき“人間には感じられないもの”までキャッチしているようなところがあります。
それについては、次のページで紹介します。
 

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【漫画】愛鳥との生活は面白いことがいっぱい!
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