「ぞっとしない」の正しい意味は「面白いと思わないこと」

56%の人が勘違い!「このドラマはあまりぞっとしないものだった」=恐ろしくなかったの意味だと思っていませんか?【間違って使われやすい日本語】_img1
 

「ぞっとする」は、恐怖や不快感から思わず鳥肌が立つような感じがするという意味から、「ぞっとしない」は恐ろしくないという意味だと理解している人も多いのではないでしょうか?

ところが「ぞっとしない」を辞書で引いてみると、まったく違う意味だと説明されています。

 

①それほど感心したり面白いと思ったりするほどでもない。
(広辞苑 第七版/岩波書店 より引用)

「どこから見ても積極的に評価できないと感じられる様子だ」の意の口頭語的表現。
(新明解国語辞典 第八版/三省堂 より引用)


「ぞっとする」が「ぞっとしない」の形になったときに、意味が変わってしまうのは不思議と感じるかもしれませんが、実は「ぞっとする」には、
②体が震えるほど感動するさま。
(広辞苑 第七版/岩波書店 より引用)
の意味もあるんです。たとえば「ぞっとするほど面白い」という言葉を聞いたことがないでしょうか?

こちらの意味の否定形だと考えれば腑に落ちるのではないでしょうか?