【叱り方のポイント②】何をすればよいのかを具体的に

【叱ること=伝えること】子どもの心に伝わる叱り方、3つのポイント「“走らないよ!“と叱るのはNG?」_img0
 

具体的に伝えるということも、とても大切です。朝の支度に時間がかかるゆうすけくん(6歳)の事例を見ながら考えてみましょう。

朝は忙しい時間です。お母さんはその日、いつもより早く出勤しなければならないので、慌てて準備していました。

 

けれどもそんな日に限って、ゆうすけくん(6歳)はご機嫌ナナメ。なかなか着替えようとしないで、ごはんも食べません。食器を洗いながらゆうすけくんに声をかけつつ見守っていたのですが、ついにお母さん、「何やってるの、今日はお母さん早く行かなきゃなの、昨日から言ってたじゃない! そして約束したでしょ。もう早く準備しなさい!」と感情が高ぶってしまい、もうヘトヘトです。「自分ってだめな親かな」と、自分を責める気持ちにもなってしまいます。お母さんの雷が落ちると、ゆうすけくんは余計にぐずってしまいました。

朝はやることがたくさんあって、忙しいので余計に気持ちが焦ってしまうことでしょう。ゆうすけくんのお母さんは、燃費の悪い伝え方の負のスパイラルに陥ってしまったようですね。そんなときは、何をすればよいのか具体的に伝えてみましょう。

ゆうすけくんの場合であれば、「着替えてご飯食べようね」これでOKです。3つ目のポイントでも出てきますが、ゆうすけくんのお母さんの場合は、「近づいて、目を見る」ということも大事なことの1つのようです。

忙しい時こそ、一旦手を止めて、ゆうすけくんに近づいて、目を見ながら「着替えてご飯を食べようね」と伝えてみましょう。