子どもはトレンドを見つける天才! 身近なところから探してみよう


また、投資をする上で、子どもならではの視点も親子の会話で楽しめます(会話だけではなく、むしろ実践してほしい!)。

「大人は経験や知識から投資先を見ます。しかし、子どもは時代の流れ、つまりトレンドに敏感なので、今は流行っているもの、これから大きく成長するものを子どもの視点で見つけることができます。それがもし上場企業だったら、今後大化けする可能性もあるかもしれませんよ」と市川さん。

「毎月1万円投資で30年後にはいくら?」金融教育が義務化の新投資時代、昭和世代が知っておくべきこと_img5
写真:Shutterstock

子どものお小遣いの一部を充てたり、前回の記事で紹介したNISAなどで1株単位で購入したりと、ぜひ一緒に実践したいところです。

そのほか、「やっぱり身近に体感できることが一番。ゲーム好きならニンテンドーの株がどうなっているのか、一緒に外食に行ったサイゼリアはどうなのか、ディズニーランドが好きなら運営会社のオリエンタルランドの株式を購入するのもいい。ゲーム感覚で始めてみる、でも、途中で辞めないことが大事ですね」(市川さん)

 

私たちの日常の中にもきっかけはあふれている


子ども目線だけではなく、大人の私たちに参考になるお話を最後に教えてくれました。

「毎月1万円投資で30年後にはいくら?」金融教育が義務化の新投資時代、昭和世代が知っておくべきこと_img6
写真:Shutterstock

「25年くらい前に聞いたお話です。アメリカに株が趣味の未亡人のおばあさんがいらっしゃいました。今ほどネットが発達していなかった時代なので、情報収集で新聞は読んでいましたが、彼女の一番の情報源はスーパーの陳列棚。毎日買い物に行っては、おばあさんの目線に陳列されている商品を購入していました。

女性の目線の棚に陳列されている物=売れ筋商品。

買ってみて、自分で食べて、これはおいしいと体感できた企業を分析して、その企業の株を買っていたのです。彼女の株の平均利回りは約13%でした」

私たちの日常にもきっかけや情報はあふれている!!

人生100年時代、子どもたちだけではなく、私たち大人もまだまだ「学び直し」は必要です。子どもと一緒に学びながら、「お金」の実践、始めてみましょう!
 


構成/佐野倫子

「毎月1万円投資で30年後にはいくら?」金融教育が義務化の新投資時代、昭和世代が知っておくべきこと_img7
 

前回記事「節約と貯金じゃもう追いつかない...!「稼ぐ」「増やす」ために何から手をつけるべき? 」>>