空気を読む「はなし言葉」VS.心を落ち着かせてくれる「書き言葉」
最果:相手のいるはなし言葉だと空気を読まないわけにいかないけれど、
「共感や、わかってもらう、ということを追いかけて、忘れ始めていた自分の「本当」が、奥にまだ眠っていることを思い起こすのではないか。もしかしたら。」『恋できみが死なない理由』より
松本:それって自分に聞いてるってこと?
最果:はい。はなし言葉だと場の力の方が強く作用しているので、
松本:嘘をついている自分を削ぎ落とすっていうことですね。先ほどもお伝えしたけれど、同じ日本語を持つはずなのに、タヒさんのように言葉が出てくることにすごくジェラシーを感じます。私は、書いていても辻褄を合わせることを考えてしまうから。音楽とも数学とも違うのだけど……、リズム感を整えちゃうんです。綺麗なものにしちゃう。ゴツゴツしたところを取り払ってツルッとしちゃうから。タヒさんの言葉はアートのように感じます。
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