K子語録①
『あの世に行っても
恥ずかしい思いをするなんてイヤだ』
「姑はモノを溜め込むタイプで使った割り箸も捨てず、出されている資源ゴミまでとってくるような人だったんですよ。『K子さんはすぐ捨てる』とよく文句も言われました。姑が亡くなり、遺品を片付けているとき、値札のついた新品の靴下が段ボール2箱も出てきて。足裏がグレーになった穴のあいた靴下を履いていたような人でしたから、こんなに持っているなら新しいものを履けばいいのにって。死んでからも恥ずかしい思いをして、持ち物を嫁である私に見られ、その時思ったんです。自分はこうなりたくないなと。いつ死んでも恥ずかしくない、誰も困らないようにしたいと思って、自分のものを捨て始めたんですよ」
K子語録②
『服は大事にしまっているだけでも劣化する。
だったらきれいなうちに着た方がいい』
「しまっておいただけでも変なニオイがするし、自然素材の布ほど吸ってるんですよ。だったらきれいなうちに着た方がいいと気がつきました」
う〜ん、わかる。確かにそうだ。メッセンジャーでK子さんから送られてくる言葉は私にグサグサと突き刺さります。
そのほかにも
『手放すほどすっきりすると思っていたけれど、逆にモノの多さを感じるようになりましたよ』
『骨格的にはコンサバな服が似合うと言われたけれど、あまり好きじゃない。みんながそういうならと買ってみたけれど今ひとつ自分らしくないような気がして。本当に自分がしたい格好をしよう。当たり前のことなのにね! ワードローブはそういう服だけにしようと決意しました』
『携帯やポケットwifiなど細々したもの、捨て方がわからないものに時間がかかる』
『捨てていくうちに、今までやらなかったこと、変わったことをしてみようかな、当たり前にあったものをやめてみたらどうなるかなと心境にも変化が!』
捨てた経験があるみなさん。共感する部分がありますか?
極め付けはこれ。
『片付けに夢中になって、片付けがテーマになりすぎていた。でも、私、人生を楽しむために片付けていたんだった!』
本当にそう! ごもっとも!
<新刊紹介>
『1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話』
著・昼田祥子
¥1540(税込)
講談社
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「朝日新聞」「CLASSY.」「リンネル」「日経WOMAN」など、各メディアで話題! たちまち5刷の話題作。
クローゼットに収納術はいりません。
「クローゼット=本当の自分」にできれば、勝手に整うものだから。
ただ、自分の心地よさに従うこと。
本来の自分を生きるという覚悟を決めること。
捨てられずに人生を詰まらせているものに向き合い、手放していけたとき、人生はすごい速さで自分でも思いがけない方向に進んでいきます。
1000枚の服を溜め込んだファッション雑誌編集者の人生を変えた「服捨て」体験と、誰でもできるその方法を伝えます。
着用・文/昼田祥子
構成/出原杏子
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