衝撃を与えた１７歳少女が憑依したマダムの演技
ーー年齢確認の動画では少女っぽさが本当にすごくて、１７歳の女の子だと錯覚しそうになるんですけど、例えば娘さんを観察したとか、誰かモデルっているんですか。
赤間：いや、いないんです。監督が、ちょっと４０だな〜それじゃあ、とか横でおっしゃるんです。あーまだ３０だ、あ、それ！ 若くなってきた、と年齢をチューニングされていく。チューニングされるとだんだんその気になってくるんです。あ、１８、あ、なったなった！ １７になったみたいな、本当にそれだけです。
ーーそれだけでああなります？！
赤間：なります。その気になれれば（笑）。
ーー「クセ強 番号隠し」という動画では、ジョジョっぽい動きがあったり、「勘違い」や「確信犯」という動画では新喜劇ばりのコミカルな演技をされていて、コメディの引き出しがどこにあるのかとても気になりました。
赤間：コメディは全然やってこなかったです。むしろ苦手意識がありますね。普段演じる役もどちらかと言えばシリアスなものの方が多いですし。こねこフィルムを始めた頃、娘に動画を見せて変なことやってるでしょって聞くと、「別にいつもと変わらないんじゃない」って言われたんです（笑）。なので、きっと日常があれなんです。普段も、水を飲んでるつもりでもこぼれてるとか、冷蔵庫閉めた時に自分の手を挟むとか、そんなことが毎日のように起こっているので、そんなに自分とかけ離れたことをやってるわけじゃないのかもしれないですね。
ーーVoicyを聴くと、本当にびっくりするくらい律儀というか、丁寧なお人柄がにじみ出ていらっしゃいます。演技以外で注目されたくなくて、現場で誕生日を祝われるのも恥ずかしすぎるとおっしゃっていました。でも演技のスイッチが入ると、言葉を選ばずに言うとふてぶてしさ、あくの強さが出ていて、ギャップがすごいです。
赤間：そういうふうに人前でも、オレオレな態度のできる俳優さんを見ると、羨ましくてつい見ちゃうんです。ある俳優さんが付き人に洋服を買ってきて欲しいと、希望のメーカーの写真をスマホで送ったらしいんですけど、付き人の方が違うものを買ってきてしまって、「これしかなかったんです」と伝えると、「え？ 写真と全くちがうよね？ どういうつもりでこれ買ってきたの？」ってみんなの前で普通に言っていて。うわぁ〜すごいなぁ〜って。
私はどのマインドが一番チューニングが合うかっていうと主婦なんです。だから、一番かけ離れたそういう人に憧れるのかもしれません。若くして売れていたら、私もそういう風になっていたかもしれない。周りは大変だろうけど、でもそれがスター性でもあり、そういうマインドは必要なんだろうな、と思っちゃうんです。
ーーそういうキャラもいた方が面白いですよね
赤間：芸能界って面白いなって思って客観的に見ているのが、演じるキャラに出ているんだと思います。
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