バズったのは想定外
ーーご自身ではまだブレイクされた実感はないそうですが、ただ客観的に見たら、SNSでバズって、ドラマなどでも活躍されるというすごく今の時代のブレイクの仕方ですよね。それを自分で引き寄せたっていうよりは、いろんなピースがはまった結果という感じですか?
赤間:そうだと思いますよ。こねこフィルムに関しても、私はこんなにバズると思って参加していないので。あれ、バズるってこういうこと? 私たちバズってる? みたいな感じになって。そこで丁度良いタイミングで、朝ドラだったり、素敵な作品に出会って、それが注目されて。という感じで、本当に様々な良きタイミングが重なったなと思います。SNSの力ってすごいですよね。
演技に人間性が出る
ーー演技って、人間性が出る、中でも舞台だと本当に隠せないし、出てきた瞬間にわかると力説されていらっしゃいましたが、やっぱりわかるものですか。
赤間:舞台を見るといつも思っちゃうんですよね。自意識の高い方は役の魅力が薄れるし、朴訥に役にまっすぐに向き合って、今なお舞台でも戦ってるみたいな役者さんはキラキラ光っています。うまくやろう、こう見せてやろうではなく、相手役と本当にやりとりをして、空間を感じている役者さんはものすごく素敵だなーと。ライブで見ているので、人となりが全部わかってしまう。恐ろしいなと思います。
ーー赤間さんは俳優の酒向芳さんがお好きだそうですが、確かに、演技に人間性が出ていらっしゃる気がします。
赤間:酒向さんとは25年ほど前に、ずっと一緒に稽古して、再演含めて足掛け3年ほどツアーを回りました。毎年年賀状に「酒向さんが売れない芸能界は終わっている」って、書いていました(笑)。それほど素敵な芝居と素敵な人柄だったので! あと無名塾の後輩でもある滝藤(賢一)くんもそうです。なんで売れないのかなって、ずっと思っていましたね。
ーーそれを今度は赤間さんが言われる側になったわけですね。こねこフィルムの素晴らしいところは、知名度がなくてもいい俳優がいれば、自分たちの手で有名にする、という意気込みがあるところですよね。
赤間:監督はいつも会うたびに「赤間さん、もっと売れていいと思うんですけどね」って言ってくださって、「頑張ります」って言ってたんです。監督が好きな役者をキャスティングしようとしても、プロデューサーに「誰?これ?」みたいな態度を取られることが悔しかったみたいで。だったら俺が絶対に有名にしてやる! みたいな。だからこねこフィルムでは役名も赤間麻里子だし、名前と顔を一致させ、世の中に認知させるぞ、という気概でやってくださっているんです。
ーーコンビニ店員役では、名札も「マリリン」ですもんね
赤間:私、本当に周りのママ友達に「マリリン」って呼ばれてるんです。
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