更年期もそうですが、女性の身体や健康については社会で蔑ろにされがちな傾向があります。例えば日本でも先日、ED治療薬について処方箋なしでの販売を厚労省が検討し始めたというニュースがありましたが、それならなぜ緊急避妊薬は解禁されず、避妊目的のピルは保険適用にならないのか。こういうジェンダー差別って、至るところに潜んでいると感じます。

ハルは更年期に伴う膣の乾燥に対応する、性行為用の潤滑ジェルも開発。これは血流を良くして感度を増し、自然な潤滑を促す効果があるため、行為をより楽しめるようになるとか。このアイテムを使用しているから、「私の膣は桃のようにジューシーよ」とも。

「私たちは永遠に30代であり続けようとするのをやめて、自分が何歳であろうとそんな自分を許す必要があります。私たちは自分を受け入れ、肉体の変化を受け入れ、変化の空間を受け入れることが必要。私たちは祝福されているのです。真の自信やセクシーさや力強さは、自分たちが歳を重ねるごとに良くなっていくと知ることから始まります」

国会議事堂の前で「私は更年期障害です」と演説した58歳ハル・ベリー、更年期とエイジングについて語る_img0
写真:REX/アフロ

社会は私たちに、ある一定の年齢になったら価値がなくなるという概念を植え付けようとするけれど、それに対してNOと言うために立ちあがり「私はそんな考えを拒絶します」、と訴える彼女。

 

もうじき60歳を迎えることについては、「私は自分自身を最高だと感じているし、60代はもっと最高な自分になれると考えています。私は長寿への道を歩み、より健やかであるためには、何をすべきかを日々発見しています。それが勇気を与えてくれ、私は自信を感じます。強くてセクシーな気分です」
ハルは、若い頃よりも賢くなった今、60代は輝く日々になるだろうともコメント。
「美人と言われるだけじゃなくて、もっとほかのものになりたかった」と彼女は言いますが、中年期に差しかかったとき、こんなふうに、自分の経験や痛みを昇華した上で社会貢献できたなら。外見や若さだけに頼ることのない、人生を送ることができそうです。

国会議事堂の前で「私は更年期障害です」と演説した58歳ハル・ベリー、更年期とエイジングについて語る_img1
 

前回記事「定番“黒ドレス”に代わる存在が急浮上!セレブたちの秋冬トレンドカラーは“チョコ茶“で決まり」>>

 
  • 1
  • 2