
今週は動物愛護週間。
先日「いぬねこなかまフェス」というイベントに行ってきました。犬猫をこよなく愛するタレントさんや文化人が総出で集まり、ライブなど楽しい企画も盛りだくさん。一方、動物保護の観点から、今のペット事情や2030年に向けて改正される「動物保護法令」への呼びかけなどもありました。

ところで、皆さんはご自宅に動物を飼っていますか?2000年以降、日本は空前のペットブーム。3人に一人は動物を飼っているという計算になるようです。
ペットは本当に可愛いですよね。私は熊本出身ということや世代的なこともあるかもですが、動物に対する考え方が田舎と都心とでは温度差がある気がします。一軒家も多いので、犬であれば庭に犬小屋を建てて、外で飼う家も多く、東京のように人間同様に洋服を着せたりマメに散髪やエステ、ママ友的なコミュニティも充実して、立派なお墓も作ってくれる・・・そんなペット事情に正直カルチャーショックを受けました。どっちが良い悪いという話ではないのですが、ただエスカレートしていくペット産業の在り方への疑問がないわけではありません。
私の周りもペットを飼っている人も多く、仕事や旅行でしばらく家を空けたりする際に友人のワンちゃんたちを預かったりすることがしばしば・・・。それが趣味というか、私にとっては楽しみの一つとなっていました。一緒に散歩行ったり、生活にもハリが出て、主人との会話も増えたのも確か(笑)。子はかすがいとよく言ったもので、「ペットはかすがい」です。
いろんなワンちゃんを預かると思うのですが、性格も皆それぞれ。しっかり自立して、我が道行く子もいれば、かまって欲しいオーラ満載の甘え坊ちゃんだっています。これまで預かったワンちゃんの中に一匹だけどうしても手のかかる子がいました。そのワンちゃんは友人の元部下が飼っており、その部下が育児放棄していたのを見かねて友人が引き取った子でした。その友人が海外への出張することになり、しばらくわが家に来ることに。ただ、一番愛情が必要な幼少期に育児放棄した子どもは、やはり場所が変わることや、かまってもらえないと異常なほどの過剰反応を見せます。おトイレも必ず違うところでやり、誰かに電話しようとしても吠え、寝る時も添い寝しないとずっと鳴き続ける始末。本当にお手上げの状況でした。
彼女の部下のように「可愛いと思って衝動に駆られて買ってみたけど、面倒見切れなくなった」「こんなに大きくなるとは思ってもみなかった」「(自身が)歳をとり、散歩など連れて行けなくなった/飼い主が亡くなった」など、動物の育児放棄の原因は様々。でも、犬や猫を見てるとつくづく思うのです、私たちと同じ哺乳類動物だと。親のおっぱいで育ち、親の愛情を知り、それゆえに寂しさや孤独、恐れだって人間同様に感じています。だからこそ、私たちも家族のような愛おしさを感じるのではないでしょうか?

しかしながら、彼らは人間のように大人になったら自立して一人で生きていく術は持っていません。飼われている方にその日が来るのを言うのは残酷かもしれませんが、愛おしいペットの幸せな最期を看取るということが最大の愛情表現であり、飼い主としての責任だと、このイベントに参加して感じずにはいられませんでした。
これからペットを考えていらっしゃる方、家族が増えることはとても素敵だと思います。でも、それに伴う責任も熟考いただき、楽しいペットライフを送っていただけたらと思います。

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